CES2025で展示されたダイヤ工業の新型アシストスーツ
2025年1月7日から10日まで、アメリカ・ネバダ州のラスベガスで開催された世界最大級のテクノロジー展示会「CES2025」に、医療用品メーカーであるダイヤ工業株式会社が出展しました。本社は岡山県岡山市にあり、代表取締役は松尾浩紀氏です。今回の展示では、電源不要で軽量、そして柔軟性に富んだアシストスーツが登場し、多くの来場者の目を引きました。
アシストスーツの試着体験
ダイヤ工業は来場者に向けて、実際に新型アシストスーツを試着してもらえる体験コーナーを設けました。安全ベストに組み込まれたアシスト機能を体験したユーザーからは、その薄さと支援力の高さに驚きの声が多く寄せられました。「体験してみると本当に軽い」といった感想が聞かれ、実際に使ってみることでその性能を実感できたようです。
特に人気を集めたのは、家族のために使いたいという声が多かった歩行アシストスーツ「VA」です。高齢の親や障害のある家族の日常生活を助けてくれるアイテムとして、多くの来場者が関心を寄せていました。このように、生活支援に役立つ製品が求められているということを改めて感じた展示会となりました。
コンセプトモデルも注目の的
本展示会では、ダイヤ工業のスタッフがデザイナー由利佳一郎氏によるアシストスーツのコンセプトモデルを着用し、注目を集めました。このスーツは、空気圧人工筋を使用したもので、電気を必要としない「アンプラグドパワードスーツ(UPS)」のデザインです。このコンセプトモデルが多くの来場者を呼び込み、ブースの賑わいをさらに盛り上げました。
展示製品の紹介
CES2025では、実際の市場調査をもとに開発された多様な製品を展示しました。特に、安全ベストとアシストスーツが一体化したモデルは、ユーザーの利便性向上を図っています。これにより、利用者は手間を省きつつ、コストメリットを享受できるよう設計されました。
また、前年のCES2024で好評だったアシストスーツを改良し、デザイン性と装着性使いやすさを高めたモデルも紹介されました。これらの製品は、荷物を持ち上げる際に筋肉を支援する機能を搭載しており、まるで服のように軽量かつ柔軟性を持っています。
CES2025の概要
イベント名
CES2025
実施日時
2025年1月7日(火)〜10日(金)
会場
Venetian Expo 1F Eureka Park
出展数
約4,500社
来場者数
約141,000人
関連サイト
CES2025公式
JAPAN TECH公式
参加後の反響
出展したダイヤ工業では、「あんな製品を求めていた」との嬉しい声が多く寄せられたことに感謝の意を表しました。特に、「ダイヤ工業の製品は一見ローテクのように見えるが、技術を駆使してユーザーが使いやすいよう考慮されている」という評価は、大きな勇気となったようです。
また、現場で得た課題のヒアリングを通じて、アシストスーツをさらに多くの人に使ってもらえるよう努める決意を新たにしています。北米市場においても評価を得られるよう、仕様やサイズ調整を行っていく予定です。
今後の展望
ダイヤ工業は、2025年中にアシストスーツの市場開拓を進める考えで、より身近な製品となることを目指しています。アシストスーツが普段の生活に役立つ存在となるよう、今後も努力を惜しまない姿勢が感じられる出展でした。 在宅の方にも、職場環境での利用にも役立つアイテムとして、今後の展開に期待が寄せられています。
会社概要
ダイヤ工業株式会社は、岡山県岡山市南区古新田に本社を構え、1963年に設立されました。コルセットやサポーター、アシストスーツといった医療用品を中心に、多様な製品を開発・製造・販売しています。現在も革新的な技術を駆使し、ユーザーのニーズに応えた製品を可能な限り提供しています。