ドミニカ共和国の危険情報：渡航者への注意喚起

ドミニカ共和国はその美しいビーチや豊かな文化で知られていますが、治安問題も抱えています。特に、拳銃や刃物を使った強盗事件の多発は、渡航者にとって大きな懸念材料です。2023年に発表された国家警察のデータによると、同年の殺人事件の被害者数は1,237人で、前年と比較して若干減少したにもかかわらず、強盗やひったくり事件は多発しています。これらの犯罪は、特にサント・ドミンゴ首都圏やサンティアゴ市のような都市部で昼夜を問わず行われており、特に夜間には警戒が求められます。

強盗事件と麻薬問題

数年前から続いているこの傾向は、主に麻薬問題が背景にあると言われています。密売グループ間の争いや警察との銃撃戦によって、一般市民が巻き添えになるケースも発生しています。特に、日本人に対する犯罪被害は路上強盗やひったくりが多いですが、住宅に押し入られたケースも報告されています。

抗議活動とその影響

さらに、停電や断水、道路や公共施設のインフラ改善を求める抗議活動が全国で見られます。これらの抗議活動は時に暴力に発展することもあり、注意が必要です。特に、誘拐事件が毎年発生しており、特に外国人をターゲットとした事例も報告されています。誘拐は富裕層に限らず短時間での金銭目的のものもあります。

治安の悪化と観光地でのリスク

最近、治安の悪化は国内全域に広がっており、人気観光地で知られるプンタカナやプエルトプラタ等でも強盗事件が相次いでいます。観光客が集まる場所での犯罪も増えているため、注意が必要です。特に、公共交通機関や夜間の移動は慎重に行動することが求められます。

渡航者へのアドバイス

ドミニカ共和国に滞在する際は、最新の治安情報を常に確認し、安全対策を怠らないようにしましょう。特に、長期滞在を予定している方は、在留届を提出し、緊急時の連絡先を事前に確認しておくことが重要です。また、海外旅行登録「たびレジ」を利用して、在ドミニカ共和国日本国大使館からの安全情報を受け取ることもお勧めします。