群馬サファリパークがリフト付きバスを導入
群馬県富岡市にある群馬サファリパークが、国内の動物園として初めて車いす対応のリフト付きバスを導入しました。この取り組みは、様々なお客様により良い体験を提供するために始まったものであり、特に障がい者施設のお客様からの要望に応える形で実現しました。
導入の背景と必要性
今回のリフト付きバス導入は、令和5年12月から令和6年2月の間に実施された第2回クラウドファンディングを経て行われました。サファリパークには、入園者の約20%が障がい者施設の方々であり、これまでにもエサやりバスへの乗車を希望される声が多数寄せられていました。しかし、これまでのバスでは、車いすの利用者が安全に乗り降りできない課題がありました。
例えば、バスに車いすを載せることができなかったり、乗車に時間がかかることで運行のスケジュールに影響を及ぼしていました。これらの問題を解決するために、リフト付きバスの導入が強く求められました。クラウドファンディングでの支援により、見事にリフト付きバスの購入と、エサやりバスへの改造を果たしました。
バスの完成と運行開始
8月8日には、安全祈願の神事を行い、いよいよ運行が始まることになりました。スタッフ一同、この取り組みに支援をしてくれた皆様の気持ちを忘れず、より一層の安全管理を実践し、充実した体験を提供できるよう努めてまいります。
特に、8月9日には高崎市内の「特定非営利活動法人なごみ」の入所者の皆さんが実際にこのリフト付きバスでの体験を行いました。
実際の体験者の声
参加した40代の男性利用者は、「小学生以来のサファリパークで、来られて良かった」と感想を語り、バスに設置されたリフトの安定感についても高く評価していました。また、介助者は「ライオンに肉をあげた瞬間は特に感動的だった」とその嬉しさを体験談に表現しました。
最後には「もう一度、リフト付きバスで動物にエサをあげたい」といった満足の表情を見せられており、この体験が彼にとって貴重なものとなったことが伺えました。
専門性と未来への期待
今年、群馬サファリパークは設立から45周年を迎えました。これからの50周年、100周年に向けて、より良い飼育環境の維持と、動物たちとの架け橋となる役割を果たしていく方針です。訪れるお客様すべてが貴重な経験を得られるよう、さらなる努力を続けてまいります。
群馬サファリパークとして、今後とも多くの方々のご支援をお願い申し上げます。