2026年4月開校のNIJIN高等学院が描く学びの新しいカタチとは

新たな挑戦：NIJIN高等学院の開校

株式会社NIJINが2026年4月に開校する「NIJIN高等学院」は、不登校の学生たちを対象とした新しいオンライン通信制高校です。この学校は、これまでのオルタナティブな教育に基づき、安心して自分を表現できる空間と、新しい学びの機会を提供することを目的としています。これまで「NIJINアカデミー」として約600人が学んできた実績をもとに、NIJIN高等学院では通信制教育が抱える課題に立ち向かいます。

背景と現代の課題

近年、個々のペースで学ぶことを希望する学生の間で通信制高校の選択肢が増えています。しかし、これにはいくつかの問題点も浮上しています。多くの学生が孤立しがちで、将来への不安や退屈感に悩むケースが後を絶ちません。NIJIN高等学院では、オンラインの利点を活かしながら、これらの課題を解決するための接点や対話を生むことを目指しています。

NIJIN高等学院の3つの変革

1. 孤立を青春に変える

メタバース空間を利用したNIJIN高等学院のオンラインキャンパスは、生徒たちが気軽に出会い、交流できる環境を提供します。アバターでの参加により、話しやすい雰囲気を作り出し、学びの中に自然な会話を生む工夫がなされています。放課後の雑談やプロジェクト活動を通じて、仲間と共に過ごす青春の時間が形成されていきます。また、独自カリキュラムによってリアルなコミュニケーションや運動、学力の向上も図ります。

2. 退屈をわくわくに変える

少人数制の担任制を取り入れ、教師が生徒一人ひとりとじっくり対話を重ねていきます。生徒たちの「面白い」と思う気持ちを起点に、その興味を深めるためのプロジェクトを進行させ、受け身ではなく、積極的に学びを体験することを心掛けます。社会で活躍する大人たちとの出会いを通じて、生徒たち自身の探求が深まり、行動に結びつくような学びの場を創造します。

3. 不安を希望に変える

進路選択においても、個々の特性や興味を尊重し、大学進学や起業、就職といった選択肢を提案します。旅や企業インターンシップを通じて、社会とのつながりを強め、多様な価値観に触れることで、生徒たちが将来に希望を持てるような経験を提供します。

校長の言葉

校長の星野達郎氏は、「学校に行けなかった時間は無駄ではない。人の痛みを理解する力、常識を疑う思考、自己理解を深める強さは、これからの時代を生き抜く力となる」と語ります。NIJIN高等学院は、避難所ではなく、個々のユニークな個性を輝かせる滑走路です。生徒が自分らしく、輝ける場所を一緒に作っていくことを目指しています。