デンソーテンのテレマティクスサービスが南砺市のライドシェアを安全に支援

株式会社デンソーテンが提供する安全運転管理テレマティクスサービス「Offseg」が、富山県南砺市で2025年3月から稼働予定の公共ライドシェア「なんモビ」に採用されることが決まりました。このサービスは、一般のドライバーが自家用車を使って運行する公共交通サービスとして重要な役割を担います。従来の法人向けサービスとは異なり、一般の運転者によるライドシェアには特有の課題が存在しますが、「Offseg」はそれを解決する力を持っています。

Offsegが選ばれた理由

Offsegの採用理由は、一般ドライバーに対する運行状況管理や運転時のプライバシーへの配慮が可能である点が挙げられます。具体的には、運行管理者はリアルタイムでドライバーの運行状況を監視でき、ドライブレコーダーの機能により、記録のオン・オフを簡単な操作で切り替えられます。また、アルコールチェック結果も一元的に管理できるため、運行の安全性が高まります。これらの機能が、南砺市がOffsegを採用する決め手となりました。

公共ライドシェアの背景

南砺市は広範な地域を有し、従来の公共交通機関だけでは住民の移動需要を満たすのが難しくなっています。また、高齢化による運転手の不足や運賃収入の減少によって、既存のバス路線が縮小されるなどの問題が発生しています。そこで、南砺市は新たな交通手段として公共ライドシェア「なんモビ」を導入します。これは、一般のドライバーが自家用車を利用した安全な輸送サービスを提供するもので、利用者の快適な移動が実現されることが期待されています。

なんモビの仕組み

南砺市では「なんモビ」という専用アプリが提供され、利用者はそのアプリを通じてタクシーを呼ぶことができます。万が一、タクシー事業者が配車できない場合、登録されたライドシェアドライバーが代わりに配車される仕組みです。これにより、高齢者や免許返納した方々にとっても、必要な移動手段が確保されることが目的とされています。利用者が安心してサービスを利用できるよう、Offsegを駆使した安全管理が行われることになります。

各機関の役割

南砺市、全国自治体ライドシェア連絡協議会、リベラ株式会社、そしてデンソーテンの各機関は、それぞれの専門性を活かしながらこの事業を運営します。南砺市は事業の実施を担当し、全自連は総合調整を行い、リベラがシステムの構築を担い、デンソーテンは安全運転管理のテレマティクスサービスを提供します。これにより、公共ライドシェアの円滑な運営が実現されることを目指します。