『天地人マガジン』第2号が発行されました!
この度、自治体向けに発行された『天地人マガジン』の第2号では、「見えざる地下リスクを把握する」というテーマに基づいて、現代の水道事業に関する重要な情報をお届けします。著名な宇宙ベンチャー、株式会社天地人の取り組みが紹介されています。
2号発行の背景
水は私たちの日常生活に欠かせないものですが、蛇口をひねっても出てくるその背後には、自治体の水道事業に尽力している方たちの見えない努力があります。『天地人マガジン』は、こうした方々をサポートすることを目指して創刊されました。この数ヶ月で顕在化した「水インフラの危機」に対処するためには、自治体だけではなく社会全体が取り組む必要があると考えています。そのため、特集を通じて課題解決のための意識を高め、一緒に取り組んでいきたいという思いで制作が進められました。
特集内容
この号の特集は「見えざる地下リスクを把握する ~健全度と重要度で読み解く上下水道インフラ~」です。見えない地下のリスクを把握するためには、以下の2つの視点が重要です。
1.
漏水リスクの把握:どの管路が近い将来に漏水する可能性が高いかを検知。
2.
管路の重要性:その管路が機能しないことで発生する影響の大きさ、および重要施設との連動性を評価。
これらの視点のキーワードは「健全度」と「重要度」です。この特集では、全7ページにわたり、両者の解説や「天地人コンパス 宇宙水道局」の機能について詳しく紹介しています。
下水道の重要度診断サービス
また、平時と災害時それぞれにおける下水道の重要度を数値化し、適切な対策を立てるための「下水道の重要度診断サービス(仮称)」にも触れています。2025年度中には、下水道管の破損リスクを予測するサービスも開始する計画です。
天地人コンパス 宇宙水道局
「天地人コンパス 宇宙水道局」は、衛星データを活用した漏水リスク管理のクラウド型システムです。人工衛星から得られたデータをもとに、約100m四方での漏水リスクを5段階で確認・管理できます。この新たなシステムでは、従来のメッシュ単位のリスク診断に加えて、個々の管路単位でのリスク診断を可能にしました。これにより、水道インフラの状態をより詳細に把握し、効率的な維持管理が実現します。
メリット
- - 広域把握と詳細診断:メッシュ単位で全体のリスク分布を把握し、管路単位での詳細を把握。
- - 迅速な対応:各管路の状態を明確にし、高リスク箇所に迅速に対応。
更新優先順位の決定
また、保全計画を策定するための「管路更新課」においても、現状を評価し、重要度に応じた複数の更新優先シナリオを作成することが可能です。この評価を基に、地域のニーズに応じた柔軟なプランニングが行えます。
会社概要
株式会社天地人は、東京都中央区に本社を構え、宇宙データを通じた水道インフラの最適化を目指しています。『天地人マガジン』を通じて、自治体との連携を強化することで、持続可能な水道事業の実現をサポートしていきます。
参考リンク