入野機工がYRPに新工場を設立、精密研削盤の生産拠点に

入野機工が横須賀リサーチパークに新工場を開設

神奈川県横須賀市に位置する入野機工株式会社が、横須賀リサーチパーク（YRP）内に新たに工場を設立することが決まりました。これにより、入野機工はさらなる技術革新を目指し、精密内面研削盤や専用スピンドルの製造を強化します。その背景には、ヤマダ工機の優れた技術を引き継ぎ、内面研削盤の分野で長年の実績を持つ同社の挑戦があります。

新たな拠点での展望

入野機工は、1949年の設立以来、内面研削盤の製造を行ってきましたが、2020年に新会社として設立し、横須賀に拠点を移転しました。この新たな拠点は、より高度な製品開発を進めるための研究開発拠点として機能することが期待されています。

新工場では自動車や航空宇宙産業向けの高性能な製品を提供することに加え、企業や大学との技術交流や共同研究を促進し、業界全体の発展に貢献していくことを目指しています。特に、同社が展開する「YIGシリーズ」や「IIGシリーズ」といった製品群は、加工精度と操作性を兼ね備えた優れた性能が求められ、多くの信頼を得ています。

新工場の概要

新工場は、横須賀市光の丘に位置し、敷地面積は1,165㎡、延床面積は1,109.40㎡で、2階建ての構造となっています。この新工場の設立により、大型汎用内面研削盤やNC内面研削盤の開発が進められる予定です。入野機工は、今後の生産体制の充実に向けた取り組みを進めていくとしています。

地域への影響

さらに、横須賀市は企業立地促進制度に基づき、入野機工の新工場設立に向けたサポートを行っています。この地域のものづくりに対する支援が、入野機工による新たな技術の開発や雇用創出につながることが期待されています。入野機工の動きは、今後の地域経済にとっても重要な意味を持つことでしょう。

新しい工場の設立で、入野機工がどのような挑戦をし、さらなる技術革新を遂げていくのか、今後の展開に注目です。