東プレ株式会社が「Anews」で情報収集力を強化
東プレ株式会社は、ストックマーク株式会社が提供する情報収集サービス「Anews」およびその新機能「社内情報検索機能」を導入しました。これにより、同社は公開情報と自社の社内情報を一元管理し、必要な情報を迅速に収集する体制を整えました。特に注目すべきは、情報があふれる市場の中から最新かつ自社に必要な情報を効率良く取得できる点です。
導入の背景
東プレは、開発型企業として市場の動向や技術の変化を常に把握し、時流に乗った新商品の開発を行うための情報収集に力を入れています。しかし、社内に蓄積された知見や過去の取り組みを適切に活用するためには、社内情報のデジタル化にも課題が存在していました。
そこで同社は、Anewsの公開情報を中心とした情報収集の効率化と、社内の情報を横断的に検索可能にする新機能の導入を決定したのです。これにより、社内外の情報を融合させることで新たなビジネスチャンスを生み出すことを目指しています。
社内情報検索機能
新たに導入された「社内情報検索機能」では、従来は適切に活用できなかった社内の調査レポートや技術報告書などを、ビジネスニュースや論文、特許情報と一緒に検索できます。この機能によって、情報収集が従来より格段にスムーズになり、特にストックマークのAI技術を駆使した検索結果の要約生成や該当箇所の表示も可能です。
特徴1: 万全なセキュリティ
企業におけるAI技術の採用が進まない理由として、セキュリティへの懸念がありますが、この機能は、各組織ごとに個別のデータ環境を構築。また、情報漏洩を防ぐために、検索・要約を行う際に、顧客データを学習しない条件を設けているため、安心して利用できます。
特徴2: ビジネス分野に特化したAI技術
ストックマークは、ビジネス情報の収集に特化したサービスを提供しています。社内情報検索においても、独自の類義語データベースを使用して、精度の高い回答を実現しており、利用者が求める情報を漏れなく提供しています。
特徴3: 導入コストの削減
AI技術の導入には高額なコストが伴うことが多いですが、ストックマークの提供するサービスはサブスクリプション形式で、追加学習や機能開発を最初から組み込んでいるため、部門単位での導入も容易です。
特徴4: クラウドストレージとの連携
最近では、企業が社内情報をクラウドストレージで管理するケースが増えていますが、Anewsの社内情報検索機能は「Box」などのクラウドストレージと連動することで、ユーザーは瞬時に必要な情報を検索できます。安全なデータ連携を実現するための認証技術も採用されています。
経営者のコメント
東プレの開発部部長、石井宏明氏は、「Anewsのパーソナライズされたニュース配信機能が、業務において新しい発見をもたらしてくれる」と大きな期待を寄せています。また、Box Japanの代表取締役社長、古市克典氏もAnewsの導入による新たな価値創造への貢献を強調しました。
おわりに
Anewsは、組織の情報収集・市場分析を円滑にするためのナレッジマネジメントサービスとして、さまざまな機能が盛り込まれています。これにより、東プレ株式会社は社内外の情報を有効活用し、新たなビジネスモデルの構築に取り組んでいくことでしょう。さらに、11月7日には「社内情報検索機能」に関するウェビナーも開催予定で、情報活用の重要性がますます高まっています。