美しい経済の風景
2025-08-07 14:36:17

地域から世界へ!美しい経済の風景をつくる100のアクションの提唱

地域と共に育む美しい経済の未来



一般社団法人リリースは、2012年から「未来が歓迎する経済をつくる」という理念のもと、活動を続けている非営利団体です。特に注目されているのは、文化的多様性を尊重し、地域企業の理念を育む「美しい経済の風景」という考え方です。この概念は、自然環境の多様性とともに、経済や文化の多様性を結びつけ、持続可能な未来性を追求するものです。

2020年には、「Community Based Economy」という新たなアイデアが提唱され、国内外の有志が集まりました。この背景には、京都での「地域企業宣言」があります。この宣言は、人と自然、地域とのつながりを大切にする企業の活動を促進するもので、地域の文化や経済を守りつつ、次世代へ継承していくことを目的としています。

京都では、2019年に地域企業の持続的発展に関する条例が策定され、地域経済の発展が進められています。この条例の制定には、民間企業の総意が反映されており、地域の文化や環境を重視した経営が広がっていることが特徴です。リリースは、このような宣言や条例のプロセスに積極的に関与し、京都がどのようにしてこのような理念を共有し、議会での全会一致をもって条例化されたのかを探求してきました。

特に注目すべきなのは、「先義後利」や「不易流行」といった価値観が、持続可能な経営の中でどのように実践されているのかという点です。ここでは、企業の成長と共に、地域の文化や生活水準の向上も図られています。これこそが、地域企業が目指すべき姿であり、経済活動の新たな価値基準となるでしょう。

2021年に始まった「Community Based Companies Forum」は、京都から鹿児島や長野、札幌、沖縄へと広がり、地域の特色を生かした経済活動の実践知を共有する場となっています。このフォーラムでは、地域資本を大切にし、それを活かしたビジネスのアイデアが発表され、経営者や地域住民の活発な対話が行われています。

また、リリースはビジネスドキュメンタリー誌『Community Based Economy Journal』を発刊し、地域固有の経済活動についての情報提供を行います。これは既に各地でのビジネスの必要性を問い直す対話の場を生み出しています。地域資本をローカライズし、それを活かして地域企業を評価する新たな視点を提供することが目的です。

2024年には、「in InterConnected Arts/Japan」というプロジェクトを立ち上げ、地域の自然や文化をテーマにした旅を通じて、地域企業の持つ魅力やその在り方を紹介する予定です。この取り組みを通じて、地域の工藝的ものづくりがもたらす知識と美を世界に発信し、市場を越えたコミュニティの形成を目指します。

いのち会議の提言は、地域の文化や経済圏を守ることが「いのち」を創出することにつながるというメッセージを発信しています。「生」という言葉は、草が土の中から芽を出す様子を描写したものであり、生命活動には土が欠かせません。地域の文化や歴史を次世代へ継承することが「生き生きと生きる社会」を作る重要な要素であるといえるでしょう。

今後もリリースは、地域の文化を傷めることなく守り育てながら、持続可能で多様性のある経済活動の実現に向けた取り組みを続けていく考えです。地域から広がる「美しい経済の風景」を共に実現していきましょう。


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会社情報

会社名
いのち会議 事務局
住所
大阪府吹田市山田丘2-8
電話番号
06-6105-6183

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