経理担当者のシステム入れ替え検討事情
最近、経理担当者の間で経費精算システムの入れ替えが注目されています。
ハーモス経費が行った調査では、全体の76.2%にあたる経理担当者が、他のシステムへの入れ替えを検討したり、実際に入れ替えた経験があることが明らかになりました。これは、会社員2,885名を対象とした調査に基づくデータです。
経費精算システムの導入現状
経費精算システムがもたらす効率化の恩恵を享受しているとされる経理担当者たちですが、実際にはシステムの使い勝手に関する不満も多い様子。
特に「システムの操作性が悪い」との声が多く聞かれる結果となりました。
経理部門に限らず、承認者や申請者など、経費精算に関わる全ての担当者がこの点を指摘しているのです。
入れ替えのきっかけ
調査によると、システム入れ替えのきっかけとして最も多く挙げられたのは「経理部など、経理を担当している部署の方針」です。これに続くのが「情報システム部など、経理以外の部署の方針」という結果が出ています。如実に、情報システム部門との連携が、スムーズなシステム入れ替えを促す要因であることが見て取れます。
入れ替え先の選定理由
具体的にどのような理由で新たな経費精算システムの導入が決まるのか、それを確認したところ、最も多かった回答は「操作が分かりやすく、使いやすかった」というものでした。これは、経理担当者にとって的重要な選定基準であることが分かります。実際に導入を行った企業は、この操作性の良さを重視し、その判断に至ったと考えられます。
システム入れ替え後の不満点
一方で、新しいシステムを導入した後でも不満が解消されるわけではありません。特に目立つのは「費用」に関する不満です。システムの稼働にかかるコストが依然としてネックとなっており、これは多くの経理担当者にとって頭の痛い問題であるようです。
経費精算システムの必要性
イージーソフト株式会社の経費事業部長、大塚健司氏は、「紙や表計算ソフトを利用した従来の経費精算から、システムを活用することで業務の効率化が進んでいる」とコメントしています。実際、システムの導入を考える担当者がいる一方で、すでに導入したシステムに対しても切り替えを検討する声が多く挙がっていることから、経理業務の効率化に対する意欲が伺えます。
現在、多くの企業が「ハーモス経費」のようなシステムを導入し、日々の経理作業の負担を軽減しようとしています。こうしたシステムは、経費精算業務だけでなく、会計システムとの連携も可能であり、多くの機能を持ち合わせています。これにより、経理担当者はより本質的な業務に時間をかけることが可能となるでしょう。
調査の詳細
この度の調査は、オンラインで実施され、調査対象は全国の20歳以上の会社員2,885名です。実施の期間は2025年5月9日から10日の2日間にわたり、イージーソフト株式会社が企画を行い、調査の設問は全9問に渡りました。調査の詳細なレポートは、公式のウェブサイトからダウンロードが可能です。
まとめ
経費精算システムの入れ替えについて、近年、経理担当者の間で積極的に議論されるようになりました。システムの操作性や費用に対する不満は根強いですが、より効率的な経理業務を目指して、新しいシステムへの移行が必要であることは間違いありません。今後も経理業務の効率化を図り、経費精算システムを充実させることが求められています。