増加する「お墓じまい」と再火葬の実態
近年、少子化や価値観の変化に伴い、日本国内での「お墓じまい」が急増しています。特に2022年には改葬件数が過去最多の15万件を超え、この流れは今後も続くと言われています。これに伴い、注目されているのが「再火葬」です。ここでは、今なぜ再火葬が増えているのか、その理由と現状を深掘りしていきたいと思います。
増え続ける改葬件数
「お墓じまい」の背景には、社会的な要因が複数あります。たとえば、伝統的な土葬文化から火葬文化への移行,一人当たりの墓地の管理負担が重くなったことなどがその一因です。さらに、2022年度の厚生労働省の統計によると、改葬件数は以下のように年々増加しています。
- - 2009年度: 72,050件
- - 2018年度: 115,384件
- - 2020年度: 117,772件
- - 2022年度: 151,076件
このように、改葬が急速に進行している状況が見て取れます。
再火葬の増加理由
改葬に際し、遺骨の扱いには様々な問題が伴います。その中でも「再火葬」という新たな概念が登場しています。再火葬が求められる理由として、主に以下の点が挙げられます。
1.
納骨堂や合祀墓の受け入れ基準の厳格化: 最近、多くの納骨施設で「乾燥していない遺骨は受け入れ不可」という基準が設けられています。また、骨壺の大きさや数が制限されることも多く、再火葬が不可欠となっています。
2.
土葬文化からの移行: 一部の地域では、過去に土葬された遺骨を納骨堂などへ移す際に、改めて火葬するケースも増えてきています。
これらの背景から、再火葬はますます一般化してきており、その実態は非常に重要なテーマです。
供養文化の変化
近年、顕著なのは供養文化の変化です。お墓や納骨堂での供養の仕方が変わり、改葬や再火葬が当たり前のように行われるようになってきました。多くの人々が「家族のために自分たちの遺骨をどうするか?」という問題に向き合う中、新たな選択肢が求められています。
特に注目すべきは、海洋散骨という方法です。これは遺骨を海に散骨することで、より自然に帰る環境を提供する方法として人気を集めています。有限会社縁では、生前契約を通じて、気軽にお参りできる形で自然に還る供養を提供しています。
終わりに
供養文化が急速に変化する中で、「お墓じまい」や「再火葬」といった新しい実態が社会的な注目を集めています。これらの問題は、日本の文化や社会にどのような影響を及ぼすのか、今後も注視していく必要があります。私たちも新たな供養の形を考える機会にしたいですね。