エアトリは2024年12月16日、スタートアップ向け採用支援事業「Recboo」を運営する株式会社ノックラーンの株式を取得し、同社を子会社としました。この決定は、エアトリが推進する多角的な事業ポートフォリオの一環として位置付けられています。新たに設立される「HRコンサルティング事業」は、エアトリグループの17事業目となり、急成長するスタートアップ企業に特化した支援を行うことを目指しています。
ノックラーンは、スタートアップやベンチャー企業の即戦力確保のニーズに応え、採用活動を迅速かつ効率的に行うための専門的なプラットフォーム「Recboo」を提供しています。このプラットフォームは、成長が見込まれる企業に向けた直接的な採用支援を特徴としており、急成長する市場において必要とされる人材を効果的に採用するためのサービスを展開しています。
今回の子会社化により、ノックラーンはエアトリグループのネットワークをフル活用し、CXOコミュニティ事業やCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)とのシナジーを創出することで、より多くの顧客候補を紹介し、採用力を強化することが期待されています。エアトリは自身のIPO(新規株式公開)経験をノックラーンに提供することにより、上場準備の効率化を図る意向です。
エアトリの社長、柴田裕亮氏は、「ノックラーンを通じて新たな価値を創造し、エアトリ経済圏を拡大させる」と述べており、長期的な成長目標「エアトリ5000」の早期達成を目指しています。
ノックラーン社は、「世界中の人々に自分と向き合うきっかけを提供」を企業理念とし、豊富な採用実績をもつ専門家たちが揃っていることが大きな強みです。顧客に対して、採用戦略の立案から実務までを一貫して支援する体制を整えています。
今後ノックラーン社は、エアトリグループと連携した多様なビジネスチャンスを探索し、急成長するスタートアップのニーズに応えるべく、更なるサービスの展開を進めるでしょう。業績においても、エアトリは今期の影響は軽微と見込んでいますが、今後数年で大きな成長が見込まれています。2025年2月期には90百万円、2026年2月期には213百万円の売上が見込まれており、将来的には512百万円へと成長する計画です。エアトリグループは、この成長を実現するために、引き続き顧客のニーズに応える質の高いサービスを提供していく意向を示しています。
このような新たな展開は、スタートアップの成長を支える一方で、企業としての成長戦略も同時に進めていくことを可能にします。今後のエアトリとノックラーンの協力関係が、業界にどのような影響を与えるのか、注目が集まっています。