藤枝市郷土博物館特別展 "大江戸の暮らしと町並み展"
藤枝市郷土博物館では、2月1日から3月30日まで特別展「大江戸の暮らしと町並み展」が開催されます。この展覧会では、江戸時代後期の町並みや建物を再現したミニチュア模型が70点以上展示され、観覧者は当時の商家や湯屋の様子を見学することができます。その中でも、浅草の檜細工師・三浦宏氏(1926-2019)の作品が中心となっています。三浦氏は、40年以上にわたり江戸の町並みや生活様式を忠実に再現してきました。彼の遺作展としても、特に注目されています。
また、本展のために特別に制作されたジオラマが初公開されます。ドールハウス作家である小幡耕一氏によって創作されたこのジオラマは、大河ドラマ「べらぼう」の主人公である蔦屋重三郎の絵草子店「耕書堂」を再現したもので、実に精緻に描かれています。ジオラマの2階では、絵師や彫師、摺師といった浮世絵制作に携わる職人たちが作業をする様子を、解説映像と共に観ることができます。
この特別展では、江戸時代の呉服屋、両替商、湯屋、旅籠、船宿、庶民の長屋などを縮尺1/10や1/20で内部まで詳細に再現したミニチュア展示も見どころです。特に三浦氏の作品は、ただの模型ではなく、当時の文化や風俗を生き生きと伝えるものとして、多くの人々に感動を与えてきました。
現在、彼の作品は全国各地の展覧会で展示されており、その反響は計り知れません。三浦宏氏は90歳を超えても制作者としての情熱を持ち続け、江戸庶民の暮らしや文化を表現し続けました。
この機会に江戸の町並みや人々の生活に触れ、歴史を感じる時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。特別展の詳細は、藤枝市郷土博物館の公式ウェブサイトでも確認できます。
開催概要
- - 日時: 2月1日(土)~3月30日(日) 午前9時~午後5時
- - 休館日: 月曜日(ただし、2月24日開館)、2月25日(火)
- - 場所: 藤枝市郷土博物館・文学館(藤枝市若王子500)
- - 入館料: 大人600円(団体20名以上480円)、中学生以下無料。
特別展期間中、ギャラリートークや内覧会も行われるので、興味のある方は参加することをお勧めします。
詳しい情報は、
藤枝市郷土博物館の公式ページをご確認ください。