MODEとベイシス:現場DXを促進する業務提携の詳細
現場のデジタル化を推進するシリコンバレー発のスタートアップ、MODE, Inc.(モード)と、日本のインフラテック企業、ベイシス株式会社が新たに業務提携を結び、フィールドエンジニアリング領域における連携を強化することが発表されました。この提携により、両社は現場データの活用を加速させ、より効率的でスマートな業務の実現を目指します。
業務提携の背景
MODEは、現場におけるリアルタイムデータや既存システムからの情報を一元的に統合することを目的としたデータ統合ソリューション「BizStack」を開発しており、さまざまな業界での業務効率化と安全性向上を実現してきました。一方でベイシスは、全国規模でのパートナーネットワークを活かし、スマートメーター及び通信インフラの設置・保守を行う実績を持っています。
この提携により、MODEが開発した「BizStack」とベイシスのクラウド施工管理SaaS「BLAS」が連携し、両社の技術を融合させることで、以下のような多面的な協業が可能になります。
提携による主な連携内容
1.
デリバリー連携:MODEのIoTデバイス(センサーやゲートウェイなど)の設置や検査業務は、ベイシスが担当します。
2.
ロジスティクス支援:調達から納品、在庫管理までをベイシスが行い、多拠点への迅速な展開を実現します。
3.
プロダクト連携:BizStackとBLASのAPI連携を通じて、施工から点検・保守までの業務を一貫して管理します。
4.
現場保守支援:両社の技術を組み合わせ、スマートな保安・保守の推進を図ります。
5.
市場開拓と事例化:大規模な案件や全国展開向けの案件を創出し、実績に基づく広報連携を行います。
未来への展望
この業務提携は、MODEが大切にする「データで現場を強くする」という理念と、ベイシスが掲げる「ICTで世の中をもっと便利にしたい」というビジョンを融合させ、両社の成長と現場業務の進化を推進するものです。
今後は、特定の顧客を対象にしたパイロットプロジェクト(PoC)から商用展開へと移行し、共同提案パッケージの開発や販路拡大に取り組む予定です。また、BLASとBizStackの技術的な連携を深化させることで、現場の保守・点検業務の自動化とコスト最適化を目指します。
BizStackとは
「BizStack」は、現場のリアルタイムデータを統合し、AIを活用して業務の効率化や安全性の向上を図る次世代のデータ統合ソリューションです。建設、製造、物流といった現場で発生する多様なデータをつなげ、センサーやカメラ、既存業務システムから情報をリアルタイムで収集・解析することが可能です。
BLASについて
一方、BLASは現場管理と工事の両方を扱うベイシスが開発したクラウドサービスで、アナログで行われていた業務をシステム化し、省人化や業務の生産性向上を達成します。
この提携は、ただの協力関係を超え、業界全体の現場DXの加速を目指す画期的な取り組みとして、多くの注目を集めています。両社の今後の活躍から目が離せないでしょう。