10年後も消えない、水素NanoGAS®水の医療応用で新たな未来へ
シンバイオシス株式会社(大阪市)は、独自技術「水素NanoGAS®水」の医療分野における用途特許を出願しました。この技術は、10年以上の長期安定性を持っており、腸内フローラ移植のための最適な腸内環境の実現や、内視鏡検査等での身体的負担軽減を目指しています。
技術と医学の融合
シンバイオシスは、特許第7028499号で特許化された基盤技術を持ち、一般財団法人腸内フローラ移植臨床研究会との共同研究を進めています。水素NanoGAS®水の特性は、何よりもその長期安定性にあります。製造から10年が経過しても、約34%の気泡が残存することが確認されています。この特性は、一般的な気泡製品が数時間から数ヶ月で消失するのに対し、圧倒的な優位性を誇ります。
本技術は、ただの製水ではなく、医療現場で具体的な治療や処置の効果が確認されており、洗浄・抗酸化・組織保護の有用性を権利化することを目指しています。これにより、技術の研究から実用化へ向けたスピードが増しています。
水素NanoGAS®水の科学的背景
水素NanoGAS®水の成功の秘訣は、超微細気泡が持つ物理的特性と水素分子の化学的還元作用の相乗効果にあります。例えば、1mLあたり数十億個以上のナノバブルを含有しており、それが安定して保持され続けるのです。これにより、腸内環境や口腔内のケア、皮膚の保護など、様々な用途が見込まれています。
臨床からの声
臨床現場からは、特に以下の用途について高い評価が寄せられています。まず、制度的な糞便微生物移植の前処置としての利用が期待されています。腸管内のバイオフィルムや付着物を除去することで、移植菌の定着がしやすくなるというメリットがあります。また、便秘や内視鏡検査の前の洗浄補助としても、その効果が注目されています。特に内視鏡検査では、NanoGAS®水を使用することにより、緩下剤の使用量を50%も削減することが可能となったと、専門医からの報告があります。
皮膚科分野でも、アトピー性皮膚炎の治療において、NanoGAS®水を用いたスキンケアによって、医薬品依存から脱却する事例が相次いでいます。
口腔内のケアにおいても、NanoGAS®水により唾液のpHが正常化することが確認されており、これは全身疾患の予防にも寄与します。
今後の展望
シンバイオシスは、患者様のQOL向上を念頭に置いて、この技術を医療現場に広めていく構想を持っています。将来的には、薬剤の使用を減らし、患者の身体的および精神的負担を和らげることが望まれます。これは、低侵襲医療の普及に大きく寄与することでしょう。
「医療とテクノロジーが融合し、現場のニーズに応えることができたことに満足しています。今後とも、このNanoGAS®により、より多くの患者様の生活の質を向上させていきたいと考えています。」と、シンバイオシス代表取締役の田中三紀子氏は述べています。
企業概要
シンバイオシス株式会社は、大阪府大阪市に所在し、NanoGAS®技術の研究開発を行っています。今後、医療や介護の現場において、医技術の活用が期待されており、多くの患者の生活が豊かになることを願っています。
公式サイト:
シンバイオシス株式会社