Hue-ishが始める新しい地域越境プログラム「EnGaze」
企業が変化の中でリーダーに必要な能力を育成するために、Hue-ish株式会社が自治体との連携を基にした新たなプログラム「EnGaze」を発表しました。このプログラムは、2025年から一般企業に提供される予定です。これまでの限定企業向けプログラムのノウハウを活かし、単なる地域訪問や異業種交流に留まらず、リーダー自身の「審美眼」を育むことを目的としています。
リーダーの資質を問う新たな視点
近年、AIの進化や社会課題の複雑化により、リーダーに求められる役割は「正解を示す」ことから「問いを立て、共に考える」方向へと変化しています。AIが最適解を提供する時代において、リーダーに必要なのは、自分自身が「何を価値あるものと捉えるか」という見方です。これにより、現場では多様な価値観を受け止め、正解のない問いにどう向き合うかが重要視されています。
このプログラムでは、特に「審美眼」に焦点を当てています。これは物事の本質を見抜く感性であり、「何を大切にするか」を選択する力です。これからのリーダーには、自身の視点を再考し、より豊かな眼差しを持つことが求められます。
地域越境の力で審美眼を育む
地域というフィールドには、複雑な現実が存在します。この中で人の顔が見える経済や、信頼を基盤とする仕組みなど、成功モデルだけでは解決できない問題が浮き彫りになっています。このような環境でこそ、リーダーは自分の見方が試されるのです。
地域には「自分で考え、自分で行動する」プレーヤーがたくさんいます。彼らと出会い、対話し、関わる中でリーダーは自身の感性や価値観の偏りに気づくことができるのです。これこそが、審美眼を鍛えるための貴重な機会となります。エンゲイジプログラムは、現実を多面的に体験することで、「何に価値を見出すか」を問う基盤を提供してくれるものです。
プログラムのプロセス
Hue-ishの越境研修は、単なる観光や視察ではなく、以下の3つのステップを通じて参加者の眼差しの変容を促します。
1.
越境マエ: 研修参加前に、自身の価値判断の前提や見方の癖を可視化します。これにより、研修中の体験を深く受け入れる準備を整えます。
2.
越境ナカ: 地域での滞在は、身体を使いながら複雑な現実と向き合うことを中心に展開します。現地の人々との関わりを通じて、自らの常識が揺さぶられていく様子を実感します。
3.
越境アト: 研修後は、自分が得た気づきを仲間と共有することで、再解釈した意味のある変化を感じます。自身の学びをより深く内省する機会となるのです。
これからの展望と問い合わせ方法
Hue-ishは2026年度から少数企業を対象に「EnGaze」を実施する予定で、初回は長野県の数つの地域をフィールドとするプログラムが考えられています。興味のある企業は、是非問い合わせフォームから連絡をお願いします。特別なセミナーの案内も予定していますので、お見逃しなく。
Hue-ish株式会社は変化し続ける力を育てることをテーマに、地域越境研修を進めています。代表取締役の神原沙耶さんも、自身の体験を通じて、リーダー育成に情熱を注いでいます。
この新しいプログラムは、これからのマネジメントに必要な資質を育む革新的な取り組みとして注目を浴びることでしょう。