圧入技術の新たな拠点「RED HILL 1967」とは
高知県香南市に、新たな情報発信基地「RED HILL 1967」がオープンしました。この施設は圧入技術の優位性を企業や一般の方々に示すための場として展開され、圧入技術の進化やその実用化に至る数々の情報を「見える形」で提供しています。この新しい拠点には、複数の展示エリアが設けられており、実物モデルや機械遺産に認定された技術も紹介されています。
各施設の特徴
「RED HILL 1967」は大きく分けて以下の4つの施設で構成されています。
1.
実証展示場
敷地面積約4,600㎡を有し、杭圧入引抜機「サイレントパイラーⓇ」や、「GRBシステムⓇ」、「インプラント工法Ⓡ」による構造物の展示が行われています。こちらでは、様々な破堤要因に耐える「インプラントロック堤防Ⓡ」などが実寸サイズで確認でき、専用カートでの案内も行っています。
2.
創造館(世界杭打機ミュージアム)
建築面積約2,400㎡で、機械遺産に認定された「サイレントパイラーⓇ」第1号機を含む歴代の杭打機や技術の進化を示すパネル、動画を使った展示が行われています。特に、この館の建物自体にも工夫が凝らされ、世界初の建築構造として注目されています。
3.
研究棟
約900㎡の建築面積を誇るこの棟は、圧入原理やその技術の過去、現在、未来を探求する展示スペースやシアタールームを併設しています。ここでも、世界初の連続壁構造が採用されています。
4.
高知第三工場
約3,500㎡の施設で、国内最大の工場です。グローバル展開に向けた製品開発の拠点として、鋼管杭を基礎にした大型製品の開発・試作・検証が行われています。
社会課題と圧入技術
技研製作所は「公害対処企業」として、圧入技術を駆使し続けてきました。社会における様々な課題に直面しながら、旧態依然とした建設業界に対し、最新の科学にもとづく新技術を提供しています。これにより、世界中の建設に影響を与え、人命や財産を守るためのソリューションを模索しています。「RED HILL 1967」は、そうした新しい技術を体験するための重要な場となり、未来の建設技術の可能性を広げる拠点となるでしょう。
見学情報とアクセス
この施設は事前予約制で、入場は無料です。開館時間は午前9時から午後4時までで、15時までの入館が可能です。また、土日祝日は休館となっています。
所在地は高知県香南市赤岡町で、高知IC/JCTから車で約35分、高知龍馬空港からは車で約15分の距離に位置し、最寄りの「あかおか駅」からも車で約5分の便利なアクセスが特徴です。
「RED HILL 1967」を訪れることで、圧入技術の優位性を深く理解し、建設の未来を共に考える機会となることが期待されています。
お問い合わせ
見学に関する詳細は株式会社技研製作所にお問い合わせください。メールアドレスは
[email protected]です。また、技研製作所は、圧入原理を実用化した「サイレントパイラーⓇ」をはじめとする数々の技術を提供し続けており、その活動は40ヵ国以上に広がっています。