第21回みたかビジネスプランコンテストの受賞者発表
2023年11月20日、東京都三鷹市の三鷹産業プラザにて「第21回みたかビジネスプランコンテスト」の受賞者が決定しました。このコンテストは地域産業の活性化を目指し、起業支援を行う株式会社まちづくり三鷹が主催しています。コンテストは起業を目指す方々や新規事業計画を持つ方々を対象としており、応募を通じて必要なノウハウを得ることを狙いとしています。
コンテストの概要
今年の最終審査には、書類審査を通過したファイナリストが登場し、それぞれが情熱的なプレゼンテーションを行いました。審査は「独創性」「市場性」「実現性」「収益性」「将来性」「地域貢献性」の6つの観点から行われ、最優秀賞、優秀賞、及び特別賞が贈られました。
最優秀賞の受賞プラン
最優秀賞には野口雄人さんの『間取りの窓口』が選ばれました。このプランはAIを活用した自動間取り生成システムを提供し、施主が簡単に希望に合った間取りを提案できるというものです。ユーザーは土地や希望を入力し、迅速かつ効率的に複数の建築会社に見積もりを依頼することができます。これにより、建築業界の業務効率化が期待されています。
優秀賞とコミュニティデザイン賞
渡邉幸雄さんの『果物の「健康、美味しさ」成分を効率よく抽出、摂りやすい形で販売』は、地域で栽培された果物を利用したプランです。このプランでは、健康的な成分を抽出し商品化することで、地域の特産品を活かすことを目指しています。マルシェなどでの販売実績もあり、地域貢献も実現しています。
三鷹発ベンチャー賞
久間巧也さんの『地元に愛されるesportsチームをつくる』では、今後の拡大が見込まれるesports市場に注目し、地域活性を図ることを目的としたプランです。子どもからお年寄りまで楽しめるイベントを通じて、地域に根ざしたesports文化を育てようとしています。
みたかアクティブ部門の受賞者
異なるアプローチで地域貢献を目指す「みたかアクティブ部門」の受賞者も発表されました。この部門は起業を想定していない方々も参加でき、課題解決や地域の活性化につながるアイデアが評価されました。具体的には、三鷹縁日、AR体験を通じた地域活性化など、様々なユニークなプランが展開されています。
審査委員の講評
審査委員長である堤香苗氏は、ファイナリストたちが自分の言葉で情熱を持ってプレゼンテーションしていたことを強調し、収益性と事業の維持可能性が受賞の決め手だったと述べました。また、地域に特化したアイデアを世界に発信することの重要性にも言及しました。受賞者は今後、各種機関からの支援を受けて事業の成長を図ることができます。
交流の場としての意義
コンテスト終了後には交流会が行われ、参加者同士が情報交換を行いました。地域産業の活性化を掲げるこのイベントは、全国から起業のアイデアが集まり、地域の未来を切り開く場となっています。近日中には受賞者のインタビューがまちづくり三鷹のホームページに掲載予定です。これからの三鷹のビジネスシーンに目が離せません。