2025年6月の入札件数は107,653件、インフラ系が牽引する活発な推移

2025年6月の入札・公募件数の概況

2025年6月の入札・公募件数は107,653件に達し、前年同月の103,705件と比較して3,948件増加しました。この成長は約3.8%の増加率を示しており、今年度の発注状況が堅調であることを物語っています。特に最近の傾向として、6月には2か月連続で10万件を超える入札が公表され、活発な動きを見せています。

前月比でも高い件数の伸び

5月の103,184件からは4,469件の増加が見られ、増加率は約4.3%に達しています。この数値は、発注の波が続いていることを裏付けるものであり、特にインフラ関係のプロジェクトに対するニーズが高いと考えられています。

直近12か月で見ると、2025年6月は実施件数において3番目に多い月で、2月の127,470件、1月の112,006件に次ぐ重要なデータが出ています。このことからも、年度の中での発注活動が非常に活発であることが伺えます。

業種別の件数の推移

2025年6月の入札・公募案件を業種別に見ると、「設計・測量」が引き続き最大数で、16,514件の発注がありました。これは前月の15,434件から1,080件増加し、7%の成長を示しています。

また、「土木工事」ジャンルも目覚ましい成長を見せており、今月は14,403件に達しました。これは前月の11,243件から約28%の大幅な増加を記録しています。さらには「工作・産業・農業・建設用機械器具類」が6,748件（前月5,544件）、および「電気・電源設備及び工事」が7,053件（前月5,886件）と、いずれも1,000件以上の増加を見せています。

これらのデータは、インフラ周りの案件が増えていることを裏付けています。

入札予定情報の状況

一方で、入札予定情報の件数は2025年6月に29,135件で、前月の82,164件から64.5%の大幅な減少が見られました。この減少は、年度の初期に比べて落ち着きを見せていることを示しており、特に登録集中のピークを越えてきた証拠とも言えます。

前年同月比では6,020件（約17.1%の減少）も下降し、過去12カ月での位置付けでも下位に位置していることから、季節的な影響が色濃く見られました。

まとめ

入札・公募件数の集計は、入札王のデータベースを元にした月次レポートからの情報であり、詳細なデータに基づく分析です。現時点では、全国の公共機関における入札情報を提供する「入札王」が、最新の動向やデータを確認できる便利なサービスとして注目されています。10日間の無料体験も実施中で、ぜひ最新の状況を把握してみてください。

調査概要
・名称: 月次レポート（2025年6月）
・調査対象: 2023年7月1日〜2025年6月30日
・対象件数: 3,551,936件