香川・坂出市、百十四銀行とバイウィルがゼロカーボンシティ達成へ共創協定を締結

3者連携によるゼロカーボンシティ実現の取り組み

香川県坂出市において、百十四銀行と株式会社バイウィルが共創することでゼロカーボンシティを実現する目標に向けた新たな一歩が踏み出されました。2025年2月25日、坂出市役所で行われた協定締結式には、坂出市長の有福哲二氏、百十四銀行の取締役頭取森匡史氏、バイウィルの代表取締役社長下村雄一郎氏の3名が出席しました。この包括連携協定では、環境価値の創出や、それに基づく新たなビジネスモデル、さらには地域活性化に向けた共同の取り組みが意図されています。

ゼロカーボンシティの理念と目指すべき姿

坂出市は2021年にゼロカーボンシティ宣言を行い、2050年までの二酸化炭素排出量実質ゼロを目指すことを決定しました。市民と共に「市民みんなで取り組むカーボンニュートラル」という姿勢を持ち、多岐にわたる施策を進めています。具体的な施策としては、住宅用太陽光発電システムの導入促進や市内のLED化、さらに本庁舎などへの再生可能エネルギーの100％導入等があります。这れらの取り組みは市民生活の質を高めつつ、持続可能な社会を形成するための力強いステップであり、地域全体の環境意識向上にもつながっています。

バイウィルと百十四銀行の役割

バイウィルは東京都に本社を置く企業で、環境価値の創出支援を行っています。今回の協定においては、特にJ-クレジットの創出と流通に焦点を当て、坂出市の豊かな環境資源を活用するプランを進めていきます。また、百十四銀行は地方の金融機関として、地域経済の持続可能な発展を支える役割を担います。両者のシナジーによって、坂出市の脱炭素化を加速させることが期待されています。

取り組み内容と今後の展望

本協定に基づく具体的な取り組みには、
1. 環境価値に関する情報やノウハウの提供
2. 環境価値を活用した新たなビジネスモデルの創出
3. ゼロカーボンシティ推進の情報発信と普及啓発
4. 多様なステークホルダーとの連携推進
などが含まれています。

また、今後は地域資源を最大限に活かし、J-クレジット創出プロジェクトの申請からモニタリング、さらには市場での販売までをバイウィルがシームレスにサポート。百十四銀行との連携により、「地産地消」の観点からも地域の脱炭素化に貢献していく予定です。