安全なコードを学ぶ新たな書籍
2025年11月13日、インプレスが出版する『Pythonで学ぶ Webアプリのセキュアコーディング 脆弱性の見つけ方・直し方が身につく実践入門』が登場します。これからのWebサービス開発において重要なセキュリティ対策を、実践を通じて学ぶことができる内容となっています。
Webアプリ脆弱性の実情
現代のWeb開発では、リリースのスピードを重視するあまり、脆弱性のテストやセキュリティレビューが軽視されがちです。このため、公開されるアプリの中には、情報漏洩や不正アクセスのリスクを抱えたものが少なくありません。過去には大規模なデータ漏洩事件も発生し、開発者にはセキュリティへの配慮がより求められる時代になっています。
書籍の特徴
本書は、Webアプリのセキュリティ教本として、特にPythonを用いて脆弱性の特定と修正方法を学ぶことができる実践入門書です。セキュリティの専門知識がない方でも、実際の攻撃や防御の手法を追体験しながら、「安全なコードを書く力」を養うことが可能です。
脆弱性を学ぶ4ステップ
この書籍では、脆弱性を「概要」「攻撃手法」「原因」「対策」という4つのステップで解説していきます。具体的には、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング(XSS)、OSコマンドインジェクションといった、日常的に遭遇する可能性の高い脆弱性を中心に、学習用アプリ「DSCLab」を使って実践的に検証を行います。
脆弱性の実践について学べるだけでなく、修正を行った後の再テストも経験することで、理論と実践が結びつき、深い理解が得られることでしょう。さらに、Docker環境の安全なセットアップやライブラリの脆弱性管理に関するトピックも網羅しており、実際の開発現場にも対応した内容となっています。
本書の対象読者
この書籍は、次のような方に最適です:
- - PythonでWebアプリを開発しており、セキュリティ対策に取り組みたい方
- - 新人や若手エンジニアとして、体系的に安全なコードを書く技術を身につけたい方
- - 脆弱性の根本的な原因と修正方法を理解したい方
- - セキュアコーディングを指導する教育者や研修講師の方
- - Web開発チームのリーダーとしてメンバーにセキュリティの重要性を根づかせたい方
内容構成
この書籍は528ページ、紙媒体での定価は3,520円です(電子版も同価格)。各章では、具体的なコード例を交えながら、実務に即した内容を分かりやすく解説しています。以下が主要な章の概要です:
- - Chapter 1: Webアプリケーションの脆弱性の基礎
- - Chapter 2: Pythonサンプルアプリのセットアップ
- - Chapter 3: Webアプリケーションの基礎
- - Chapter 4: SQLインジェクション
- - Chapter 5: クロスサイトスクリプティング(XSS)
- - Chapter 6: その他のインジェクション
- - Chapter 7: クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)
- - Chapter 8: パストラバーサルと認証・認可
- - Chapter 9: ライブラリの脆弱性管理
- - Chapter 10: 代表的なセキュリティテストツール
まとめ
新たな時代のWeb開発において、セキュリティは欠かせない要素です。『Pythonで学ぶ Webアプリのセキュアコーディング』は、その必要性を強く訴え、実践的な知識とスキルを身につけるための最適な一冊です。これからの開発者にとって、ぜひ手に取ってほしい書籍です。