「動くみどり」で環境共生の未来を体感
川崎市が誇る「第41回全国都市緑化かわさきフェア」が、2024年3月22日から4月13日に開催されます。このフェアでは、国立大学法人東京大学と連携し、住友林業株式会社やスズキ株式会社の協力を得て、未来の環境共生を目指した「動くみどり」のプロジェクトを展開します。
「動くみどり」の3つの顔
このプロジェクトは、3つの異なる形で展開されます。「モバイルグリーン」、「リモコングリーン」、そして「ロボットグリーン」です。それぞれの特徴と具体的な体験内容についてご紹介します。
1. モバイルグリーン(Mobile Green)
モバイルグリーンは、動かすことができる緑を利用した新しい都市緑化手法です。期間中、30台のモバイルグリーンと共に、テーブルやベンチが配置され、来場者は自由に緑を動かす体験ができます。例えば、緑の木陰を作ることでその効用を実感することができ、利用者にはその体験に関するアンケート調査も行われます。
この取り組みは、都市の中でも緑を取り入れるための新しい方法として注目されており、駅前広場や空き地での一時的な緑地として活用できる点が魅力です。軽量で移動可能な植栽の基盤を使用し、どこにでも緑を配置することで、都市生活に潤いを与えることが期待されています。
2. リモコングリーン(Remote Control Green)
リモコングリーンは、スズキが開発した電動モビリティをベースにしたもので、遠隔操作が可能な緑の体験を提供します。来場者は、リモコングリーンを操作しながら、さまざまな場所に木陰をもたらすことができます。特に子どもたちは、ラジコンカーを操作する感覚で楽しむことができ、教育的な側面でも注目されています。
スズキの技術を活用したこの実機は、農地や不整地でも高い走破性を誇ります。これにより、簡単に緑を配置できる環境が整い、自然を身近に感じる機会を増やすことに貢献しています。
3. ロボットグリーン(Robot Green)
ロボットグリーンは、モバイルグリーンに自動運転機能を搭載した最新の技術です。このプロジェクトでは、光や温度センサーを用いて、気象条件に応じて自動的に緑を配置し、快適な環境を提供することが目指されています。これは、人々が集まる場所で必要な機能をしっかりと果たすことができる未来の都市緑化の形です。
スズキの電動車いすに特化したロボットグリーンは、カーボンニュートラル社会の実現に貢献するため、植栽と自動運転を融合した取り組みです。
環境意識向上への期待
川崎フェアでは、をぜひ訪れ、「動くみどり」のさまざまな形を体験しましょう。訪れることで、都市生活においても緑がもたらす心地よさや、未来の環境について考える良い機会になるでしょう。今後の街づくりに向けた思考を深めるための貴重なイベントです。是非、足を運んでみてください。