大阪の夫婦が事業承継したベビー用帽子ブランドの新たな可能性
国内最大級の事業承継・M&Aプラットフォーム『TRANBI』を運営する株式会社トランビが、この度、大阪府の夫婦が東京都のベビー用品ブランド、有限会社アンファンの事業を引き継ぐこととなった。この事業承継は、家族のつながりや地域社会の発展をテーマにした重要な出来事であり、手作りの優しさを次世代に引き継ぐ新たなチャプターの始まりである。
事業承継の背景
今回承継されたのは、東京都渋谷区に本社を置く有限会社アンファンが手がけるベビー用帽子ブランドである。元オーナーの松本様が創業してからの30年間、特に「ピケハット」というオリジナル製品は多くの親たちに支持され、また意匠登録も行なっている。
このブランドの魅力は、そのデザインと品質にある。卸売だけでなく、ECサイトでの直販も行い、広い顧客層にアプローチしている。
一方、新たに事業を引き継ぐこととなったのは、大阪にいる田渕ご夫妻である。彼らは、入手したベビー用帽子の事業をすでに手掛けていたが、今回の承継によってさらなる事業拡大を目指す。
TRANBIによるサポート
この事業承継は、東京都事業承継・引継ぎ支援センターとの連携を通じて実現した。松本様は年齢も重なり、事業引退を考えていたところ、支援センターに相談。その後、トランビのマッチングエージェントサービスを利用する流れとなった。
10社以上の引き合いがあった中、田渕ご夫妻に決定したのは、彼らの事業に対する情熱や理念に感銘を受けたからだ。
事業承継の実際
譲渡側の松本様は、事業の個人保証解除手続きなどの課題に直面していたが、トランビの協力により、無事に個人保証の引き継ぎを行うことができた。「肩の荷が下りた」と語る松本様の表情は、新たなスタートに向けての安堵感に満ちていた。
田渕ご夫妻は、事業承継の経験が初めてであり、多くの不安を抱えていたが、トランビのサポートにより不安を解消。これからは、前オーナーの想いを受け継ぎつつ、さらなる成長に努めていく決意を新たにした。
事業承継の意義と今後に向けて
この事業承継は、単なる経営者の交代に留まらず、世代を超えた理念の継承でもある。松本様が培ってきたブランドを田渕ご夫妻が引き継ぐことで、彼らの手作りの温もりや特異なデザインを今後の製品に反映させることが期待されている。
田渕ご夫妻は「これからも松本様の精神を受け継ぎ、事業のさらなる成長に全力を尽くします」と語った。今後、有限会社アンファンが発展する姿は、地域社会に温かな影響をもたらすことになるだろう。
まとめ
事業承継は、突然の出来事や不安を伴うプロセスであるが、信頼できるパートナーとの連携や支援があれば、その不安も克服できる。この成功事例は、事業承継に悩む他の企業にも希望と勇気を与えることだろう。今後の西日本を中心とした新たな展開が楽しみだ。