岡山大学、グローバル人材育成特別セミナーを実施
2025年8月8日、岡山市の国立大学法人岡山大学は、グローバル人材育成特別コースの一環として「ジェトロ岡山で学ぶ『クラフトマンシップ光る!メイドイン岡山の逸品×海外展開プロジェクト』」というテーマで特別セミナーを行いました。このセミナーには、同コースに所属する11名の学生が参加し、伝統工芸品をテーマとした学びの場となりました。
セミナーの背景と目的
本イベントは、日本貿易振興機構(JETRO)や岡山県商工会議所連合会との包括連携協定に基づき、ジェトロ岡山の支援を受けて企画されました。参加学生たちは、これを通じて地元の貴重な資源である伝統工芸品に触れながら、国際的な視野でのビジネス戦略を学ぶことを目的としています。
ジェトロ岡山からの激励の言葉
セミナーの冒頭、ジェトロ岡山の若林所長が参加者に向けて、期待と激励の言葉を送ります。続いて、運営担当の山本明佳係長から、ジェトロの設立背景や業務について詳しい説明が行われました。特に岡山県の伝統工芸品やデザイン品に焦点を当てたプロジェクトが紹介され、地域の特色ある商品をどのように海外に展開していくかについて学ぶ機会となりました。
グループワークでの実践的アプローチ
セミナーの後半では、学生たちは4つのグループに分かれ、岡山県の伝統工芸品に対する海外展開戦略を立案するグループワークを行いました。参加者たちは、備前焼、デニム、畳、木工家具などの製品についてどの国にどのようにアプローチするかを議論しました。それぞれのチームが独自のアイデアを持ち寄り、限られた時間の中で戦略を練り上げます。
企業向けアプローチの難しさを体験
この活動から、学生たちは一般消費者をターゲットにするのではなく、海外企業に向けたBtoBアプローチの難しさと重要性を実感しました。情報収集を行いながら、具体的な戦略を立案した後は、発表会を通じて他チームとの意見交換を行い、貴重なフィードバックを受ける場となりました。
今後の取り組みと期待
岡山大学のグローバル人材育成特別コースは、今後もジェトロ岡山や岡山県商工会議所との連携を深め、多様な特別セミナーを実施する予定です。地域社会や国際社会に貢献できる人材が育成されることを期待し、希望に満ちた未来に向けた取り組みが進むことを楽しみにしています。地域に根ざした特色ある研究大学としての岡山大学の今後の展開から目が離せません。
参加学生の声
セミナーに参加した学生たちは、貴重な体験をしたと口を揃えています。文学部の友次勇登さんは、「岡山の伝統文化を知ることができ、海外市場へのアプローチを考える良い機会になりました」と述べています。また、教育学部の友野徹世さんも、「他の学生と議論しながら制約の中で戦略を立てることができ、とても勉強になりました」と感想を寄せています。
このように、岡山大学は地域との強い結びつきを通じて、学生たちにリアルなビジネスの現場を経験させる取り組みを続けていくことで、未来のグローバル人材を指導しています。