ヒトES細胞・iPS細胞に関する指針改正の意見募集
文部科学省は、ヒトES細胞とヒトiPS細胞に関連する指針の改正について、パブリック・コメントを実施することを発表しました。この意見公募は、令和7年8月22日から9月20日までの間に行われます。この重要な期間に、全国の研究者や市民からの意見を幅広く集めることが目的です。
背景
近年、ヒト生殖細胞を用いることなく、ヒトES細胞、iPS細胞などから「ヒト胚モデル」を作成する研究が進展しています。この分野の研究状況を踏まえ、総合科学技術・イノベーション会議の生命倫理専門調査会では、「ヒト胚モデルの取り扱いについて」という報告書がまとめられました。この報告書の中で、指針の見直しが求められています。
文部科学省は、この要請に応じて、ヒト胚モデルの取り扱いを明確にするため、いくつかの指針に改正を加えることとなりました。これにより、ヒト胚モデルを使用した研究がよりスムーズに進むことを期待しています。
改正内容
今回改正される指針には、以下が含まれています:
- - 「ヒトES細胞の使用に関する指針」(平成31年文部科学省告示第68号)
- - 「ヒトiPS細胞またはヒト組織幹細胞からの生殖細胞の作成を行う研究に関する指針」(平成22年文部科学省告示第88号)
- - 「ヒトES細胞の樹立に関する指針」(平成31年文部科学省・厚生労働省告示第4号)
- - 「ヒトES細胞の分配機関に関する指針」(平成31年文部科学省告示第69号)
これらの改正は、ヒト胚モデルの取扱いについての規制をさらに明確にし、研究の安全性と倫理性を確保します。
意見募集の詳細
パブリック・コメントに関する情報は、文部科学省の公式ウェブサイトに掲載されています。また、意見募集期間は以下の通りです:
- - 実施期間:令和7年8月22日から令和7年9月20日まで
皆様からの貴重な意見をお待ちしております。この機会にぜひ、意見をお寄せください。特に、関心のある方々は公式サイトを訪れ、資料を確認してから意見提出を行うことをお勧めします。
お問い合わせ先
何か不明点がある方は、下記の連絡先までお問い合わせください:
- - 担当:研究振興局ライフサイエンス課 生命倫理・安全対策室
- - 電話:03-5253-4111(内線4108)
本件は、新たな生物学的研究分野の発展に向けて重要な一歩です。多くの方のご参加をお待ちしております。