3Dプリントが描く未来
2025-07-09 11:43:07

万博に新風を吹き込む3Dプリントのサステナブルデザイン

万博で感じる新しいサステナブルな空間



2025年の大阪・関西万博に向けて、株式会社積彩が手掛けたインタラクティブ空間が注目を集めています。このパビリオンの中でも、特にパナソニックグループが設置する「ノモの国」では、未来の子どもたちが豊かに生きることをテーマにした体験型のエリア「ノモの森」が登場します。

体験型パビリオン「ノモの森」の魅力



「ノモの森」では、来場者が触れることで光と音が共鳴し、全体が生き物のように反応するオブジェが設置されています。この制作には、積彩が持つ先進の3Dプリント技術が駆使されており、使われる素材自体もサステナブルな新しいものです。来場者は、五感を刺激されることで自身の想像力を解放し、没入感を体感します。

進化する3Dプリント技術



かつては試作品製造に使用されていた3Dプリント技術が、今や最終製品の製造へと飛躍的に進化しています。積彩は、3Dプリント専門のデザインスタジオとして、その特性を最大限に活用したプロジェクトに挑戦しています。特に「ノモの森」では、コンピュータによる自在な設計と、製造の自由度が融合し、かつてない空間体験が生み出されました。

一点ものとしての魅力



エリアには、形やサイズが異なる約40点のオブジェが並び、訪れるたびに異なる景観が広がります。これは、パラメトリックデザインによって実現されており、一つひとつが3Dプリントされているため、全てがユニークな存在です。このような体験は、特に子どもたちにとって、「次はどんな形があるのだろう」と期待を高めるものとなります。

デザインと機能を両立



美しさだけではなく、機能性も兼ね備えたデザインが求められている現代。クリスタルオブジェは、光と音の拡散・響きを意識して設計されており、内部構造によってLEDの光が柔らかく広がります。また、使用される素材は、パナソニックが開発した植物繊維主体の新たな樹脂「kinari」で、環境に配慮したサステナブルな材料です。この素材を通じて、微細な輝きや幻想的な世界観の演出が試みられています。

循環型ものづくりの先駆け



展示物が使用された後、どうするかも考慮されています。通常、そんな短期イベントでは廃棄物が発生しがちですが、積彩はその特性を逆手にとり、使用後は什器を再資源化するという「輪廻型ものづくり」を実現。これにより、新たなプロジェクトへと活用される仕組みが整っています。これが未来のサステナブルな社会に対する新たなアプローチです。

次世代ものづくりへの挑戦



積彩は今後も、3Dプリント技術とコンピュータデザインを融合させ、「特注」を可能にする新たなスタンダードを創出することを目指します。空間のために柔軟なデザインを提供し、使用後の未来まで計画することが、サステナブルなものづくりの実現へとつながります。

プロジェクトの詳細



本プロジェクトは、2023年12月から2025年2月までの間に進行し、クライアントであるパナソニックホールディングスの協力のもと、十分な研究を重ねて制作が進められています。展示が行われる「ノモの国」の中で、観客が新しいものづくりの姿を体験できることとなります。オープンは2025年4月13日から始まり、10月13日まで予定されています。

株式会社積彩は、独自のデザイン方法論と3Dプリンティング技術を用い、革新的な空間体験を提案し続けます。今後の展開にも期待が高まります。


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会社情報

会社名
株式会社積彩
住所
東京都大田区大森西6-17-17KOCA D1棟
電話番号

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