株式会社SP総研が、人的資本開示の新たな評価基準『SPI(Sustainable Performance Index)』を活用したワークショップを本格的に展開することになりました。このプログラムは、2025年9月26日にラスベガスで開催された国際カンファレンス「HR Tech 2025」の視察報告を受けて企画されたもので、HRテクノロジーの今後の可能性を探求する重要なステップです。
当日は、経営者、HRリーダー、テクノロジーベンダーなど約80名が参加しました。会場は非常に活気に満ち、人々は「AIエージェントが変える人的資本経営の実装」や「スキルを軸としたROI可視化」などのテーマで熱い議論を繰り広げました。特に、AIがもたらす変革の可能性に関する討論が行われ、参加者は最新のトレンドを共有しました。
開会の挨拶を行った中央大学ビジネススクールの宇田川博文教授は、AIエージェントがもたらす新しい時代についての見解を述べ、企業がこの技術をどう活用できるかについて具体的な洞察を提供しました。彼によれば、AIは単なるツールではなく、知識や人材のポテンシャルを引き出すために育てるべき存在だと強調しました。『AIエージェントの登場によって、私たちの人事は新たなステージへと進化するチャンスがあるのです。』と発言しました。
また、今回のイベントでは、株式会社PHONE APPLIが独自の評価基準「SPI」に基づく「人的資本開示 優秀企業」として表彰されました。彼らは、優れた業務運営と人的資本のROIを可視化する努力が認められ、総合スコア71点を得ました。この成功は、EX(Employee Experience)とスキル、データを駆使して事業KPIと連携を強化している結果です。
PHONE APPLIの大林春彦代表は、成果を基にさらなる挑戦を続け、『人々がいきいきと働く社会の実現に向けて、スキルの可視化を進めていきます。』とコメントしました。
SP総研の民岡良代表取締役も、PHONE APPLIの評価内容の突出性について触れ、日本企業における人的資本開示の重要性を強調しました。彼は、『企業が変わるためには開示が重要であり、SPIはそのためのメカニズムです。』と述べました。
さらに、SP総研は今秋から実践型プログラム「人的資本開示の読み解き方ワークショップ」を開始します。このプログラムは、開示情報を正しく読み解く力を養成し、自社評価体験を提供、そしてROIを語る能力を高めることを目指しています。民岡氏は、『この取り組みは単なる開示を超えた企業の変革が目的です。』と明言しています。
SP総研は、今後も人的資本開示の質的向上を図り、企業と投資家間の共通言語の構築を進めていく旨を表明しました。これにより、企業が持つ人的資本の価値をより明確にし、持続可能な成長を支える基盤を整えようとしています。詳細はSP総研の公式ウェブサイトで確認できます。今後の展開にも注目が集まります。
会社概要として、SP総研は東京都中央区に本社を置き、人的資本経営コンサルティングやHRテクノロジーの戦略的活用を支援しています。企業と投資家、双方に価値を提供する取り組みを進めるSP総研から、目が離せない時代が始まります。