女性役員の影響
2023-09-05 09:54:33

企業経営における女性役員の役割とその影響を探る

経営の多様性:女性役員の重要性



近年、企業経営における多様性の重要性が高まっており、特に女性役員の存在は注目を集めています。早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センターが主催する一連のパネルディスカッションでは、女性役員が企業に与える影響やそのキャリアパスが語られました。

登壇者には、早稲田大学ビジネススクールの長谷川教授をはじめ、オムロン ヘルスケアの岡田社長、経団連の大山さん、そしてサイネオス・ヘルスの金子さんが登壇し、それぞれの経験や見解を共有しました。

経営における女性役員の体験談



金子さんは、さまざまな職を経て今に至るまでの道のりを振り返り、一般的なキャリアルートからは外れた挑戦をしてきたことを語りました。彼女は外資系銀行に就職後、育児などでキャリアを中断せざるを得ない状況に直面しましたが、その後ダイバーシティ推進の役割を果たすことになり、自らの経験を活かしたと述べています。

一方、岡田さんは、女性がアシスタント職に自動的に配置されていた業界での経験から、自身が営業を志願し結果を出す過程を強調しました。「まじめに仕事をすれば自分から見いだされるわけではない」と、女性自身が積極的にアプローチする重要性を説きました。

メンターの存在と支援の重要性



大山さんは、女性の役割が確立されつつある今、先輩たちが開拓してきた道に感謝しつつも、依然として特定のバイアスに直面することがあると話しました。しかし、個々の努力とメンターの存在が彼女のキャリア形成に大きな影響を与えたと強調しています。

また、金子さんは、昇進に対する女性のためらいや、自分からの手を挙げる勇気の大切さを訴えました。多くの企業が昇格を勧めているにもかかわらず、女性がその機会を辞退することが多いという現状に警鐘を鳴らしています。

次世代へのメッセージ



各登壇者が最後に次世代へ向けてのメッセージを残しました。岡田さんは、「人とのコラボレーションを楽しむことが、成果や楽しさに繋がる」と述べ、人それぞれのリーダーシップのスタイルを大切にすることの重要性を語りました。

大山さんは、新たな時代に必要なスキルとして「楽しむ力」、変化への「決断する力」を挙げ、「違い」を価値として楽しむことの重要性を強調しました。

結論



本討論会を通じて、企業経営における女性役員の存在が多様性を生み出し、新たな価値を創出する力を持っていることが再確認されました。企業において女性が活躍するためには、制度面だけでなく、メンターシップや支援体制の強化も欠かせません。

今後も、より多くの女性が経営の場で活躍できることを期待し、早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センターでは、さらなるプログラムや講座を提供していく予定です。これにより、多様性のあるリーダーシップを育んでいくことが求められます。

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株式会社早稲田大学アカデミックソリューション
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新宿区西早稲田1-9-12大隈スクエアビル2階
電話番号
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