サントリー天然水が全工場で最高位「Platinum」を取得
サントリーの北アルプス信濃の森工場は、世界的な水資源管理機関である「Alliance for Water Stewardship(AWS)」の認証において、最高位である「Platinum」を取得しました。これにより、サントリーグループが運営する「サントリー天然水」の全4工場が最高位の認証を受けることが実現しました。
持続可能な水利用の重要性
近年、水資源の管理と持続可能性が企業の重要なテーマとなっています。社会全体での水不足が懸念される中、サントリーは水の保全に向けた長期的な戦略を持ち、未利用の水資源を有効活用する姿勢を示しています。北アルプス信濃の森工場では、周辺流域での水利用の持続可能性を実現し、その結果最高位の認証を得るに至りました。
工場のエネルギー効率と環境施策
この工場は、2021年にサステナブルなエネルギーを活用するCO₂排出量実質ゼロ工場として稼働を開始しました。太陽光発電システムやバイオマスボイラーを用いて工場のエネルギー供給のほぼ全てを賄っています。この取り組みにより、温室効果ガスの排出を大幅に削減しています。
さらに、工場内ではカスケード利用と呼ばれる水の再利用手法を用いています。製造工程で使用する水は、清浄度ごとに5つのグレードに分類され、高い清浄度が求められる用途から順に、段階的に再利用が行われます。
地域との連携
AWS認証の取得に際しては、工場周辺の地域社会との連携も不可欠でした。「サントリー天然水の森」での水源涵養活動や地域の水と地下水環境保全協議会など、地域と協働した取り組みが評価され、旭川流域の持続可能な水利用が認められました。これはサントリーにとって大きな成果であり、地域と自然環境を共に守る意義を象徴しています。
AWSの役割
AWSは水の持続可能性を国際的にリードする機関であり、企業とNGOが共同で設立した組織です。この認証は持続可能な水利用を目指す工場や地域に対して与えられるもので、サントリーは2021年に初めて日本でのメンバー企業となりました。これにより、同社は水のサステナビリティに関する取り組みを国際的な基準に合わせて進めています。
未来への取り組み
サントリーグループは今後も水のサステナビリティを最も重要な課題として位置づけ、持続可能な水利用についての意識を高める活動を続ける方針です。藤原正明常務執行役員は、「水のサステナビリティ」に向けた取り組みを引き続き推進し、未来世代への水資源の引き継ぎを誓っています。
このような取り組みを通じて、サントリーは環境への配慮を忘れず、すべての人々にとって大切な水を守り続けていく所存です。
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