ウィズダイバーシティが 17社に拡大、アレクシオンファーマの参加
2025年7月1日、東京都渋谷区に拠点を置くウィズダイバーシティ有限責任事業組合(LLP)が、アレクシオンファーマ合同会社を新たにメンバーとして迎え入れ、参加企業数が計17社に達しました。これは日本国内で最も多い企業数を有する組合です。
ウィズダイバーシティは、国の特例子会社制度を基盤にしつつ、中小企業が障害者雇用を推進するための新しい仕組みを提供しています。具体的には、中小企業と障害者福祉団体が連携することで、効果的に障害者の雇用を促進します。企業は業務を発注することでその成果物を受け取り、同時に法定雇用率を満たすための障害者雇用促進事業に参加することが可能です。
これによって、単なる数字ではなく、実際に障害者の雇用機会が増え、彼らが持つ能力を十分に活かせる環境が整いつつあります。2025年7月現在のウィズダイバーシティ全体の実雇用率は6.63%で、これは障害者雇用の重要な指標となります。
ウィズダイバーシティのビジョンとミッション
ウィズダイバーシティが掲げるビジョンは「全ての障害者がプロフェッショナルである社会を目指す」というものであり、そのためのミッションとして「集まる力で小さな『できる』を大きな『役割』に変える」を掲げています。これにより、障害者の多様なスキルを活かし、社会全体で役割を分担することを目指しています。
設立は2019年4月で、参画企業には株式会社ローランズや株式会社東京ディエスジャパンをはじめ、多数の企業が名を連ねています。これにより、障害者雇用の未来を共に作るための強固な基盤が築かれています。
アレクシオンファーマの参加意義
アレクシオンファーマの参加は、この組合が持つ意味合いをさらに深めるものです。医療業界における多様性とインクルージョンの重要性が多くの企業で認識されつつある中、アレクシオンファーマのような企業が参画することで、他社へもその影響を及ぼし、より多くの障害者雇用の実現が期待されます。特に、医療分野においては新たな視点が生まれることで、他の業界への波及効果も期待できるでしょう。
まとめ
ウィズダイバーシティは、その先駆的な取り組みにより中小企業と障害者福祉団体の連携による雇用創出を進めています。新たに加わったアレクシオンファーマは、この運動においてさらなる推進力となり、今後も障害者雇用の未来を切り拓く重要な存在となるでしょう。そして、この取り組みを通じて、社会全体が多様性を受け入れ、高め合う文化を築くことが期待されます。