「飛騨の匠文化館」が飛騨市に無償譲渡
令和7年3月31日、「飛騨の匠文化館」が公益財団法人日本ナショナルトラストから飛騨市に無償で譲渡されました。この無償譲渡は、全国で初めての取り組みであり、注目を集めています。
飛騨の匠文化館の歴史
飛騨の匠文化館は、飛騨古川の町並みを守るために設立された施設です。その始まりは1986年に遡り、観光資源保護財団が飛騨古川を調査し、地域の歴史や文化を保存するための建設が提言されました。1997年にオープンした館は、地元の大工たちによって釘を使用せずに築かれ、その独自の技術で地域に根ざした建物として親しまれています。
譲渡記念セレモニー
譲渡に際して、飛騨の匠文化館で記念セレモニーが開催されました。日本ナショナルトラストの安富正文会長が飛騨市の都竹淳也市長へ目録を贈呈し、市長からは感謝状が返されました。このセレモニーはお互いの関係を深める重要な瞬間となり、今後の発展が期待されます。
未来へのビジョン
安富会長は今後について「自由にリニューアルし、次のステージに進むことを期待しています」と述べました。また、都竹市長は「現在の展示は大工技術に関する内容ですが、さらに町並みの特色を伝え、観光客や地域の子どもたちにとって学びや成長の場となるよう努めていきます」と語りました。これにより、古き良き文化と現代の魅力を融合させた新しい展望が開かれるでしょう。
飛騨市の魅力
飛騨市は、約22,000人の人口を持つ小さな都市で、北アルプスに囲まれた自然豊かな場所です。この地域は94%が森林で占められ、観光資源も豊富です。ユネスコ無形文化遺産に認定された古川祭や、宇宙物理学研究施設「スーパーカミオカンデ」、大ヒットアニメ映画「君の名は。」の美しい風景など、多彩な地域資源が詰まっています。
来年度には、飛騨の匠文化館の展示内容の改修が予定され、さらなる発展が期待されています。地域の文化や歴史を守り、未来へと繋げていく活動が広がることを願っています。
お問い合わせ
飛騨市役所商工観光部まちづくり観光課
担当:竹田・井畑
電話: 0577-73-7463(8:30~17:15、土日祝日、年末年始休)
MAIL:
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