三谷産業とテオリア、脳の健康管理で新たなパートナーシップを締結
石川県金沢市に本社を構える三谷産業株式会社は、エーザイ株式会社のグループ企業であるTheoria technologies(テオリア)との間で、脳の健康管理に関するパートナーシップ契約を締結しました。この契約により、両社は今後、社員の脳の健康を維持し、長期的な雇用モデルの確立に向けた取り組みを強化していく方針です。
新サービス「そなえるパッケージ」の導入
三谷産業は、2025年度からエーザイが提供する脳の健康度セルフチェックツール「のうKNOW®」を活用した新たなサービス「そなえるパッケージ」を導入します。このサービスは、主に40歳以上の社員を対象とし、社員の脳の健康状態を管理することを目的としています。
「そなえるパッケージ」は、エーザイが開発したセルフチェックツールと、管理栄養士による認知機能低下リスク低減指導から成る2つのプログラムが組み合わさっています。このサービスにより、社員は脳の健康をチェックし、リスクが懸念される場合には適切な対策が取られるような仕組みが整備されています。
パートナーシップの背景
近年、日本は超高齢社会を迎え、高齢者の雇用環境の整備がますます重要視されています。特に高齢者の健康状態を配慮することは、企業にとっても重要な課題です。この点において、2021年に施行された高年齢者雇用安定法の改正も影響を与えており、企業に65歳までの雇用確保が義務化されました。
三谷産業は、定年退職を実質的に廃止する「無期限継続雇用制度」を導入し、60歳以上の社員が適切に活躍できるような仕組みを整備しています。この制度に従い、すでに98名の社員が制度を活用し、その80名が継続して在籍しています。
共同での新たな雇用モデルの確立
三谷産業とテオリアは、職場における健康管理の重要性を改めて認識し、共同で新たな雇用モデルを確立することを目指しています。具体的には、健康寿命の延伸を図りながら、高齢者が抱える課題に取り組むことから始まります。両社は、今後次の3つの領域で活動を進める計画です。
1.
長期雇用モデルの確立:両社のノウハウを融合し、適応可能な新たな雇用キャリアモデルを構築します。
2.
健康管理ソリューションの実証:テオリアの健康管理サービスの導入とその活用方法の検討を行います。
3.
健康経営のスタンダードの共創:脳の健康に着目した新たな健康経営を推進するための共創活動を行います。
セグメントを超えた協力を通じて、三谷産業とテオリアは、健康的な働き方の重要性を広範に広めることで、社会全体の「脳の健康」に対する意識を高めていきます。これにより、社員一人ひとりが活力を持って働ける環境を創り出し、持続可能な経済成長を促進していくことを目指します。今後の展開に期待が寄せられます。