i-nest capitalがWunderbarに投資
i-nest capital株式会社(通称:アイ・ネスト・キャピタル)は、2025年6月に同社の2号ファンド「i-nest2号投資事業有限責任組合」を通じて、株式会社Wunderbar(ヴンダーバー)へ投資を行ったことを発表しました。この投資は、Wunderbarが展開するIPマーケティングの包括支援サービス「skettt」に焦点を当てています。
Wunderbarの特長とサービス
Wunderbarは2019年に設立され、タレントを活用した広告素材のキャスティングプラットフォームであるSketttを運営しています。このプラットフォームは、200名以上の参画タレントと4,000名以上の交渉可能タレントを抱え、120社以上の提携事務所と連携しています。現在の広告市場は、コロナによる影響から回復し、堅調な成長を見せており、タレント起用は企業のブランド戦略において重要な役割を果たしています。
しかし、従来のタレントの広告活用には、費用や面倒な手続きが伴い、多くの企業が手を出せない状況でした。Wunderbarは、こうした問題を解決すべく、Sketttを通じた効率的なマッチングや、AI技術の活用によりIPマーケティングの可能性を広げています。
AI技術の活用
特に注目すべきは、SketttがAIを用いている点です。すでに多数の広告素材を活用しており、個別の撮影を行わずに7万点以上の素材を自動編集することができます。今後は、「AIエージェント×生成AI×データ」を巧みに利用し、企業毎に最適なキャスティングや素材選択、編集の自動化を行うことで、新たな広告体験を提供しようとしています。
これにより、タレント活用がより普及し、多様なタレントが社会で活かされる環境を整えることで、IPマーケティングにおける新たなエコシステムの構築を目指しています。
i-nest capitalの役割
i-nest capitalは、自社が蓄積してきたノウハウやネットワークを活かしてWunderbarの成長を支援する意向を示しています。特に日本のコンテンツ産業が国際競争力を持つためには、IP戦略を強化する必要があります。タレントの活用が大企業に限られがちである中、Wunderbarはプラットフォーム化とAIを駆使することで、経済的メリットを両者に提供しています。
代表取締役の長尾氏は自身の経験をもとに、Wunderbarの「次世代のIPエコシステムを創る」というミッションに強い共感を持っています。i-nest capitalはこの出資を通じて、Wunderbarのさらなる成長を支援し、広告業界における革新的な変化を促進するための果敢な一歩を踏み出しました。
まとめ
i-nest capitalによるWunderbarへの投資は、IPマーケティング業界での新たな価値を生み出す可能性を秘めています。AIの進化を取り入れたこのプラットフォームが、今後の広告体験をどう変えていくのか、多くのビジネスパーソンやクリエイターたちが注視しています。さらなる発展に期待が寄せられます。
企業情報
株式会社Wunderbar
i-nest capital株式会社