GMOインターネットグループ、生成AI活用による業務効率化
GMOインターネットグループは、2024年の生成AIの活用により、合計業務削減時間が100万時間を超えたことを発表しました。この取り組みは、「AIで未来を創るNo.1企業グループへ」というビジョンの下に、インターネットインフラ事業や広告、金融など幅広い分野で展開されています。
業務削減の現状
2024年9月時点でのデータによると、全体での業務削減時間は107万時間に達しました。GMOのパートナーの54.2%が複数の生成AIモデルを使い分けている一方で、業務に最も優れた言語モデル(LLM)を判断する際の「わからない」との回答は16.3%に減少し、AIへの理解が深まっていることが伺えます。これらの結果は、AI活用が単なる一時的な効果にとどまらず、持続的な生産性の向上に寄与していることを示しています。
パートナーの声
GMOインターネットグループのパートナーは、AI活用による業務負担の軽減を実感しており、例えば、情報収集や市場分析、コーディングの初期段階の作成をAIに任せることで、自身の負担を減少させています。また、グラフィック素材制作の工数を圧縮できるため、緊急の業務にも柔軟かつ迅速に対応できています。
一方で、「業務負担が増加した」との意見も見られ、自らの業務範囲が広がった結果、仕事の多様性が高まったことが影響しているようです。
AI活用の具体例
さらに、オンラインミーティングの議事録作成にもAI技術を導入し、効率化を図っています。自社開発のツール「ZOOMらくらく要約くん」を使用することで、30分のミーティング内容をわずか数分の作業で要約することができるメリットが得られています。
今後の展望
生成AIの活用は今後も継続される予定で、すべてのパートナーがAIを活用できるような環境が整備されつつあります。GMOインターネットグループは引き続き、業務の効率化だけでなく、新しいサービスの提供や市場への貢献を目指します。AIを使うことで新たな価値を生み出し、全ての人に「笑顔」と「感動」を届けられる未来を築いていく方針です。これらの取り組みは、同グループの成長と発展に繋がるでしょう。
総括
2023年11月から続く生成AI活用調査では、回を重ねるごとに業務削減時間が増加しており、GMOのAI活用プロジェクトは一過性のものではなく、実際の効率化を実現していることが示されました。GMOインターネットグループの未来には、AIが果たす役割はますます重要なものとなるでしょう。