国際QR決済が実現する「JPQR Global」とは
株式会社ネットスターズが運営するQRコード決済サービス「JPQR Global」が、インドネシアの統一QRコード決済規格「QRIS」に対応したことを発表しました。これにより、大阪・関西万博のインドネシアパビリオンを中心に、特定の店舗において訪日外国人がQRコードを利用した決済が可能となります。
インドネシアQRISの導入
2025年に開催予定の大阪・関西万博では、まず「JPQR Global」を利用することで、インドネシアのQRISを通じて現地通貨での支払いが行えるようになります。具体的には、QRコード決済アプリを使うことで、インドネシアの利用者が自身の通貨に換算された金額を確認し、スムーズな決済が実現されるのです。
この施策は、政府が掲げる「観光立国推進基本計画」に基づき、日本のQRコード決済規格であるJPQRと、アジア各国の規格との相互連携を進めることを目的としています。そうすることで、訪日外国人が日本でも普段利用している決済手段を用いて買い物を楽しむことができるようになります。
JPQR Globalの仕組み
「JPQR Global」は、国内外のQRコード決済規格を一元化し、日本国内も含めた多国籍の決済環境を整えるためのプラットフォームです。このサービスを通じて、訪日外国人は店舗でQRコードをスキャンすることで、各国の決済手段を使って支払いが実行可能となります。これにより、キャッシュレス社会の実現に向けて一歩前進することが期待されています。
ネットスターズは、QRコード決済が普及する中で、全国の店舗に対してQRコード決済の導入を一括で提供する「StarPay」ソリューションを展開しています。この技術力を活かし、さらなるサービスの拡張を目指しています。
企業の役割と成長戦略
ネットスターズは、2009年に設立以来、キャッシュレス社会の実現に向けたゲートウェイ事業を展開してきました。2015年には、中国のWeChatPayを日本市場に初めて導入し、その後もさまざまなQRコード決済の導入を進めてきました。
今後も、JPQRスイッチングシステムを通じて、国内アクワイアラと海外スイッチング事業者とのスムーズな取引を実現し、国際的なQR決済環境を整えることに力を入れています。
まとめ
「JPQR Global」の導入により、大阪・関西万博での国際的なQR決済の活用が進むことは、訪日外国人にとって大きな利便性をもたらします。これからの決済社会において、各国の連携がますます重要となってくるでしょう。ネットスターズの取り組みが多くの訪問者にとってより便利で楽しい体験を提供することに期待が寄せられています。