gLupeの新たな進化:Intel CPUでの動作を実現
株式会社システム計画研究所が、1枚の画像で学習できるAI画像検査ツール「gLupe」の開発キット(SDK)を最新アップデートしました。この新しいSDKでは、特別なGPUを必要とせず、Intel CPUのみで動作が可能となりました。これにより、さまざまな現場での利用が一層容易になり、AIの導入が進むことでしょう。
新機能で広がる可能性
従来のgLupe SDKは専用のGPUが必要であったため、導入環境が限定されていましたが、今回はIntel CPUのみの環境でも動作可能になりました。さらに、対応するIntel CPUを使用している場合、統合グラフィックスへの処理オフロードも実現。この機能は、高速な推論に貢献し、産業用PC、組み込み機器、エッジコンピュータなど、いろいろなプラットフォームでの応用が期待されます。
gLupe SDKの機能
gLupe SDKには、検査目的に応じた三種類の機能モードがあり、最も汎用性のある「不良箇所学習」機能が新たに登場しました。この機能は、最低1枚の画像からAI学習がスタートし、誰でも直感的な操作で設定できるため、専門的な知識がなくても容易に利用できます。これは、オペレーターが自立して学習・更新を行うことを可能にし、提供側のサポートコストを大幅に削減することができます。
実績と信頼性
現在までに、170社以上の企業がgLupeを導入しており、ほとんどの現場でオペレーターが自らAIの学習を行っている実績があります。この操作性と簡便さが評価されており、従来の画像処理手法からの移行もスムーズに行えます。
従来技術との差別化
gLupeの不良箇所学習機能は、従来の2値化処理に依存せず、AIを用いることで形状やテクスチャの情報も考慮した領域分割が可能です。これにより、照明条件や色の差が小さい場合でも高精度の検出が可能になるため、外観検査の信頼性が向上します。2値化処理でカバーできなかったケースでも、gLupeは対応可能です。
既存資産との統合
また、gLupeの出力は従来の2値化後のデータと同様に扱えるため、以前の開発環境に違和感なく組み込むことができます。このように、従来の開発フローを尊重しつつ、新しい技術を導入することができるのは、技術者にとって大きなメリットです。
将来の展望
gLupe SDKの最新アップデートにより、GPUが必要であった従来の検査装置に比べ、小型で低コストな検査ラインへの展開が進むと見込まれています。今後もシステム計画研究所は、製造業の品質向上と自動化のニーズに応えるためのアップデートを続けていくとしています。
gLupe 開発キット(SDK) 必要システム構成
以下に、gLupeの動作に関する必要システム要件を示します。
専用GPUで動作させる場合
- - CPU:Intel Core 第8世代以降
- - GPU:CUDA対応NVIDIA製GPU VRAM 2GB以上(4GB以上推奨)
CPUで動作させる場合
- - 基本動作:Intel Core 第8世代以降
- - オフロード時:統合グラフィックス搭載モデル(ドライバーVer.31.0以降)
会社概要
会社名:株式会社システム計画研究所
代表取締役:門脇 均
所在地:東京都渋谷区桜丘町18-6
事業内容:医療情報、制御・宇宙、通信・ネットワーク、画像処理、AIなどのソフトウェア開発
公式URL:
https://www.isp.co.jp/