新たな時代を切り開く "EDシリーズ"
株式会社東陽テクニカが9月16日、アメリカのMagtrol社製の小型汎用エンジン試験用ダイナモメータ「EDシリーズ」の販売を開始しました。この製品にはED-715およびED-815の2つのモデルが含まれており、エンジン性能試験の現場に革新をもたらします。
高精度を誇る設計
「EDシリーズ」は、最大トルク28N・m、最大出力7kWまでの小型汎用エンジンに対応しています。自動車や航空機、船舶、産業用機械などのエンジンでは、燃費性能やエネルギー効率の向上が求められる中、厳しい高振動環境に耐えうる設計が施されています。これにより、エンジン性能を高い精度で評価できるようになりました。
簡単な設置と運用
このダイナモメータの最大の特長は、特別な制御装置や水冷装置が不要な点です。100V電源を使用できますので、設置が非常に容易です。また、トルク計とブレーキが内蔵されているため、試験の準備や開始も効率的に行うことが可能です。
幅広い適用範囲
EDシリーズは、芝刈り機や小型船外機、発電機など、さまざまな小型汎用エンジンの評価に適応しています。最大回転数25,000rpmを記録でき、エンジンの高振動にも対応した頑丈な設計となっているため、幅広い動作範囲で安定した評価を実現します。
自動試験機能の搭載
また、Magtrol社製のダイナモメータコントローラ「DSP7011」と、東陽テクニカの自社開発した多機能制御計測ソフトウェア「TMT」を組み合わせることで、自動試験も可能になります。これにより、エンジン性能評価の効率が大幅に向上し、業界全体に貢献することが期待されています。
市場のニーズに応える
自動車や船舶、航空機、産業用機械に搭載されるエンジンは、近年の排出ガス規制に加え、高効率の要求があります。こうした市場のニーズに対応するため、東陽テクニカは「EDシリーズ」を通じて、精密な性能試験を可能にする製品を提供し続けています。
未来の評価基準を創造
東陽テクニカは、エンジン性能評価の実施を容易にし、その結果をもとにエンジンや搭載機器の性能向上を実現していく方針です。今後の成長戦略として、新規事業投資やM&Aを通じて国内外での事業拡大を進め、安全で環境に優しい社会を目指しています。
EDシリーズに興味のある方は、ぜひ公式ウェブサイト(https://www.toyo.co.jp/e-mobility/products/detail/ed.html)から詳細な情報をチェックしてみてください。エンジン試験がこの新製品によっていかに変わるのか、今からその進化を楽しみにしています。