障がいのあるお子さんを育てるママたちに新たな働き方を提案する「在宅ワーク応援セミナー」が、2025年12月17日に山形市の山形県郷土館 文翔館で行われました。このセミナーは、「ママ’S ま~る」というコミュニティによって企画され、障がいのある子を持つ当事者であるYUIママと、在宅ワーカーのなかさんが中心となって実施されました。
このセミナーは、障がいを抱える子どもを育てることによって「もう私は働けない」と感じている多くのママに向けたもので、心身ともに余裕がない環境にいる彼女たちに、在宅でできる仕事への希望を持たせることを目的としています。実際に、参加者の中には自分が直面している現実から意識的に距離を置き、新たな可能性を感じる時間を持つことができた方が多くいました。
セミナーの内容
セミナーは大きく分けて2つのパートで構成されています。最初は、YUIママによる「マインド編」で、彼女の実体験をもとに心の準備について話されました。
障がいのある子どもを育てる中で抱えた葛藤、自身が「何もできない」と感じていた時期、そしてそこから少しずつ自信を取り戻していった経緯について、リアルな体験が浮き彫りにされました。このような経験談は多くの参加者たちに共感を呼び、心の変化を促すきっかけとなったようです。
続く「実践編」ではなかさんが担当し、在宅でできる仕事の種類や、具体的な始め方、無理のないペースで続けるための考え方について、実用的な情報が提供されました。未経験から仕事を始めるための具体的なアプローチや、過ごしやすい自宅での働き方について、新しい視点を得られた方が多くいました。
参加者からの声
参加者たちからは、ポジティブな反響が寄せられました。「実体験を通じて前向きになれた」、「完璧でなくて大丈夫と知り、不安が軽くなった」という意見が多く、家族連れでも安心して参加できる温かい雰囲気も好評です。このようなサポートが、多くのママたちにとって心の支えとなることを願っています。
今後の展望
主催者のYUIママは、外での働きかたが難しいことを理解しつつも、在宅で働く選択肢があることを多くのママたちに伝え続けたいという思いを強く持っています。「働くことは諦めるしかない」と感じるママに寄り添って、少しずつ自信を持ってもらえるような支援を続けていきます。また、月に一度のペースでセミナーを継続開催し、心の準備やスキル習得、実際の仕事体験などを通じて段階的なサポートを行います。
私たちの目標は、「今すぐ働くこと」を達成することではなく、「自分にもできるかもしれない」と感じてもらうことです。この思いを大切にし、心地よい環境でママたちをサポートしていく所存です。