ST、FiRaに加入
2025-10-24 18:40:16

STマイクロエレクトロニクスがFiRaコンソーシアムの理事会に参加しUWB技術を強化

STマイクロエレクトロニクスのUWB技術強化の新たな展開



2023年、STマイクロエレクトロニクス(以下ST)は、FiRaコンソーシアムの理事会メンバーにRias Al-Kadiを任命したことを発表しました。この動きは、超広帯域無線通信技術(UWB)の開発エコシステムを強化し、自動車用デジタル・キーの普及を図るものです。

FiRaコンソーシアムの目的と重要性



FiRaコンソーシアムは、安全かつ高精度な測距・測位機能を実現するために設立された業界団体です。UWB技術は、その特性によって多種多様なアプリケーションに応用可能であり、この技術の進化が期待されています。特に、STはIEEE 802.15.4 abの改訂を推進し、UWBの機能をさらに進化させることを目指しています。

この規格の改訂により、UWBの精度がセンチメートル単位に向上し、セキュリティの強化や消費電力の効率化が期待されています。これにより、自動車のデジタル・キーやスマート・ホームのオートメーションなど、さまざまなアプリケーションが可能になるのです。

STの役割とリーダーシップ



STの測距・コネクティビティ部門のRias Al-Kadi氏がFiRaコンソーシアムの理事会に加わることにより、同社はUWB技術の未来において重要な役割を果たすことが期待されています。FiRaの会長、SK Yong氏は「STは長年に渡り重要な会員であり、その深い知識が今回の任命を通じてUWB技術の普及に貢献することを期待しています」とコメントしています。

CCCデジタルキーとの統合



さらに、IEEE 802.15.4 ab規格がCCCデジタル・キー開発エコシステムに統合されることで、UWB技術の普及はさらに加速されます。これは、車両アクセスシステムやスマートデバイスにおけるユーザー体験の向上を目指すものです。これにより、UWB技術は特にコンスーマ市場においても注目され、コスト削減が実現するでしょう。

UWB技術の多様なアプリケーション



UWBは、Wi-FiやBluetoothと同様にIEEE 802無線規格群で定義されているため、高精度の測距技術としての位置づけがなされています。近年のスマートフォンにも広く採用され、様々な用途での活用が進んでいます。UWB技術は、スマート家電との連携やデバイスのトラッキングなど、未来のライフスタイルを一新する要素になる可能性を秘めています。

特に、デジタルカーキーといったユースケースや乗員の検知機能など、UWBの進化はユーザーの利便性を高めるだけでなく、セキュリティにも寄与します。これにより、ユーザーはスマートフォンや鍵を気にすることなく、シームレスに車両にアクセスできるようになります。

STマイクロエレクトロニクスのビジョン



STマイクロエレクトロニクスは、世界中で約50,000名の従業員を抱え、半導体ソリューションの提供を通じて持続可能な社会の実現に貢献しています。その中でUWB技術の重要性を認識し、主要な標準化団体やコンソーシアムに積極的に参加していることが、同社の戦略的なビジョンを示しています。

UWB技術の普及が進むことで、ユーザー体験は向上するとともに、コスト効率の良いソリューションが可能になります。

今後もSTマイクロエレクトロニクスは、UWBの活用を広げ、消費者や各産業に対して価値を提供していくことでしょう。公式ウェブサイトではさらなる情報が提供されていますので、ぜひご覧ください。

  • ---

【お問い合わせ先】
STマイクロエレクトロニクス(株)
マイクロコントローラ・デジタルIC・RF製品グループ
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
TEL : 03-5783-8240


画像1

会社情報

会社名
STマイクロエレクトロニクス
住所
東京都港区港南2-15-1品川インターシティA棟
電話番号
03-5783-8220

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。