中高生による金融教育祭典、第2回FESコンテストが開催
2024年11月23日、東京都中央区のKABUTO ONEにて、第2回「FESコンテスト」の表彰式が盛大に執り行われました。本コンテストは、全国94校から509作品が集まり、特に注目を浴びました。金融庁や消費者庁、そして大阪・関西万博の後援を受け、若い世代が金融教育の重要性を自らの言葉で発信する機会として設けられています。
コンテストの概要と趣旨
「FESコンテスト」は大学生が主導する形で、中高生が小学生向けの金融教育動画を制作し、その作品を競うというユニークな取り組みです。目的は、子供たちに「使う」「稼ぐ」「納める」「貯める」「備える」「贈る」「借りる」「増やす」という8つの金融力を育成し、実社会で必要なスキルを身につけてもらうこと。表彰式の日である11月23日は、「勤労感謝の日」にあたるため、「稼ぐ」というテーマにふさわしいタイミングです。
今年度の応募作品数は昨年度の3倍を超え、コンテストの人気を伺わせます。この大規模なイベントでは、ノミネートされた10作品が最終審査を経て発表されました。特に中高生のプレゼンテーションは、受賞の瞬間を迎える重要な一幕です。
表彰式の様子
表彰式では、金融経済教育推進機構(J-FLEC)の教育企画部長、島村昌征様による挨拶があり、コンテストの意義と金融教育の重要性が強調されました。審査員として参加した各界の専門家からは、参加者たちの取り組みが非常に感心を呼ぶものであったとの評価が寄せられました。審査員の中には社会的金融教育家や大学教授、企業の役員などが名を連ね、厳正な審査が行われました。
表彰式の後には、受賞者やその引率教師、保護者、審査員、協賛企業が参加する交流会が開催されました。これにより、受賞者同士のネットワーキングや経験の共有が奨励され、今後の活動へも大きな影響を与えたことと思います。
受賞作品の数々
受賞作品は多岐にわたり、「Study部門賞」では最優秀賞をはじめ、優秀賞や特別賞などが設けられていました。特に「小学生のぼくも税金を納めている!?」や「稼ぐのは大人だけじゃない!?in フィリピン」といった作品名が印象的で、創造性あふれる視点が示されました。本コンテストが若者たちに金融教育を「自分事」として捉えさせる効果を狙っていることが、結果にも表れています。
今後の展望
日本金融教育支援機構は、今後も金融リテラシー向上に取り組み、活動を続けていく意向を示しています。島村部長は、「このコンテストが全国に広がり、各地に金融経済教育のきっかけとなることを期待しています」と述べ、参加者に向けて大きな期待を寄せました。
最終的に、若い世代が金融という難しいテーマに挑戦し、自らの表現を通じて社会に影響を与えている姿に希望を見出しました。
最後に、学生の運営事務局代表として参加した西尾茉莉杏さんが、自身の経験を踏まえ、この活動がどう彼女の成長に寄与したかを熱く語り、参加者全員にさらなる自己成長を促すメッセージがありました。
今回のコンテストは、中高生にとって貴重な経験であり、金融教育への関心を高めるための前向きなステップとなりました。