岡山大学が未来を探求する懇談会を開催
2025年10月8日、国立大学法人岡山大学は東京大学農学生命科学研究科の白波瀬佐和子教授を招き、津島キャンパス内にある共創イノベーションラボ(KIBINOVE)にて懇談会を実施しました。このイベントには約25名の学生が参加し、白波瀬教授の豊富な経験をもとにした講演や、意見交換が行われました。
白波瀬教授のキャリアに学ぶ
白波瀬教授は、東京大学副学長や国連大学の上級副学長としての経歴を持ち、国際的な視点から社会学を専門に研究しています。そのため、教授の講演は学生にとって非常に貴重な機会となりました。講演の中で、教授は「個々の個性や背景を活かし、チームとして活動することが必要だ」と語り、性別や国籍の枠を超えた評価の重要性について強調しました。
教授は特に、女性のキャリア形成において自らの「武器」を持つことの大切さを述べました。具体的には、専門分野に偏らず、多様なバックグラウンドを持つ人々とのネットワークを構築することが成功につながるとの見解を示しました。この点は、特に今後のキャリアを考える学生にとって、考えさせられる内容でした。
参加者との活発な議論
懇談会では活発な質疑応答も行われました。学生たちは「研究者を目指しているが、オリジナリティをどのように追求すればよいか」や「AIの急速な発展の中で、人文学を学ぶ必要性とは何か」といった鋭い質問を投げかけました。こうしたディスカッションは、今後の学びをさらに深化させるための貴重な場となりました。
KIBINOVEの魅力と学生の感想
KIBINOVEは、オープンで自由な雰囲気の中で意見交換が行えるスペースとして大変好評でした。参加した学生たちは、「発言しやすい環境で知見を広げられた」、「家庭と仕事の選択に関する固定観念を再考するきっかけを得た」など、多くの興味深い感想を寄せました。このようなフィードバックは、今後のイベントの意義を高めるものです。
今後の取り組み
岡山大学では、今後もKIBINOVEを拠点にして、多様な学びの機会を学生たちに提供していく予定です。また、地域に根ざした特色ある研究大学としての使命を果たし、学生の視野を広げる活動に注力していく方針です。学生たちが自らのキャリアを見つめ直す契機となるイベントを引き続き開催し、地域との連携を強化していく考えです。
この懇談会という貴重な学びの場を通じて、学生たちの未来に向けた視野がさらに広がることを願っています。岡山大学が今後も地域社会や研究界においての中心的な役割を果たすことが期待されています。