スノーボードと骨髄バンクの未来を繋ぐイベント「SNOW BANK PAY IT FORWARD 2012」
2012年11月18日、東京・代々木公園にて、スノーボードと骨髄バンクをテーマにしたイベント「SNOW BANK PAY IT FORWARD 2012」が開催されました。
このイベントは、プロスノーボーダーの荒井“daze”善正氏を委員長とする実行委員会が主催。厚生労働省や骨髄移植推進財団などの後援を受け、多くの人々が集まりました。
イベントは、午前8時30分から午後6時まで開催され、人工雪で造られたゲレンデでは、プロスノーボーダーによる華麗なレール演技が披露されました。
バンクーバーオリンピック出場経験のある工藤洸平氏をはじめ、石川敦士氏、上村好太朗氏、河合徹子氏など、そうそうたるメンバーが参加し、会場を熱狂の渦に巻き込みました。
さらに、一般参加者も楽しめるレールセッションも実施され、老若男女問わず、スノーボードの楽しさを体感できる機会となりました。
ゲレンデ以外にも、子供たちが楽しめるそり遊びのコーナーや、ダンスパフォーマンス、バンド演奏、ライブペインティングなど、多彩なプログラムが用意されました。
中でも注目を集めたのは、骨髄バンクドナー登録会と献血コーナーです。イベントを通して、骨髄バンクの重要性やドナー登録の意義について理解を深め、多くの来場者が登録を行いました。
このイベントを企画した荒井“daze”善正氏は、自身も2008年に骨髄移植を受けた経験を持ちます。ドナーへの感謝の気持ちを未来へ繋げるため、「PAY IT FORWARD」というコンセプトのもと、このイベントを開催したそうです。
「患者とドナーは会うことができないため、感謝の気持ちを直接伝えることはできません。しかし、未来の命を救うために、このイベントを通して骨髄バンクの普及に貢献したい」と語っていました。
イベントには、HAND SIGN、KIBOKO、KUMAKUJIRAなどのパフォーマンスグループも参加し、音楽とアートの力で会場を盛り上げました。
特に、荒井“daze”善正氏と、骨髄移植を受けた経験を持つ久保田GAZZ誠氏率いるDAZE BANDの演奏は、来場者から大きな感動を呼びました。
「SNOW BANK PAY IT FORWARD 2012」は、スノーボードというエンターテイメント性と、骨髄バンクという社会貢献性を融合させた、非常に意義深いイベントとなりました。
多くの来場者にとって、忘れられない一日となったことでしょう。
今後、このようなイベントが継続的に開催されることで、骨髄バンクへの理解がさらに深まり、多くの命を救うことに繋がることが期待されます。
イベント概要
日時: 2012年11月18日(日)8:30~18:00
会場: 代々木公園B地区イベント広場(東京都渋谷区代々木神南2丁目)
入場料: 無料
主催: SNOW BANK PAY IT FORWARD実行委員会
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後援: 厚生労働省、骨髄移植推進財団、NPO法人全国骨髄バンク推進連絡協議会、慢性活動性EBウィルス感染症患者会〜SHAKE〜ほか