Advanced Level シラバス 日本語版 テストマネジメント Version3.0が公開
初めに、JSTQB(ソフトウェアテスト技術者資格認定組織)が2025年8月4日に新たに公開した『Advanced Level シラバス 日本語版 テストマネジメント Version3.0』について、その内容と変更点をご紹介します。この最新シラバスは、ソフトウェアテストにおけるテスト活動、プロダクトおよびチームのマネジメントの知識を包括的にまとめたものです。これにより、テスト技術者はより実践的で効果的なマネジメント手法を学ぶことができます。
シラバスの主な改訂点
この新シラバスは、部門の見直しや更新の結果として、いくつか重要な変更が行われました。具体的には、以下のポイントが挙げられます。
- - シラバス名と資格名の変更:従来の『テストマネージャ』から『テストマネジメント』に名称を改め、資格名も変更しました。
- - シラバス構成の見直し:全体の構造を改訂し、章数を7章から3章に減少させました。効率的な学習をサポートするための重要な改定です。
- - 試験問題数と時間の変更:問題数を65問から50問へ減少し、試験時間も180分から120分に短縮しました。これにより、受験者にとってよりスムーズな試験体験が提供されます。
テスト活動における新たなアプローチ
新しいシラバスは、特にリスクベースドテストの改善がなされており、プロジェクトへの適用が容易になるよう再編成されています。また、テスト活動のマネジメントでは、新たにシーケンシャルでないソフトウェア開発のコンテキストを取り入れ、現代の開発環境に即した内容が強調されています。このように、より実践的かつ応用可能なテスト手法が整備されています。
プロジェクトテスト戦略の刷新
新シラバスでは、適切なテストアプローチの選択と測定可能なテスト目的の定義にも重点が置かれています。これによって、プロジェクトごとのニーズに合わせたテスト戦略を立案する際に大いに役立つでしょう。
シラバスの利用法
JSTQBは、本シラバスを無料で公開しており、学習者やテスト技術者は以下の公式サイトからアクセスしてダウンロード可能です。これによって、テストの技術情報としても利用できる貴重な資料となっています。[^1]
シラバスの詳細やダウンロードは、こちらからご覧いただけます:
JSTQBシラバスページ
JSTQBの役割
JSTQBは、日本におけるソフトウェアテスト技術者資格認定の運営を行っており、2005年からは国際的な認定機関であるISTQBにも参加しています。認定資格を通じて、国内外で広く認知される技術者の育成をサポートしています。これからこのシラバスを活用して、日本のソフトウェアテスト技術者のスキル向上に寄与することを目指しています。[^2]
お問い合わせ先
質問や詳細に関しては、JSTQBの公式ウェブサイトやTwitterを通じてお問い合わせいただけます。こちらもぜひご確認ください。
この新しいAdvanced Level シラバス 日本語版 テストマネジメント Version3.0を通じて、業界全体のソフトウェアテスト技術の進歩に寄与することが期待されています。
^1]: [JSTQBシラバスページ
^2]: [JSTQB公式サイト