Planet Savers株式会社、NEDO GX事業に採択
日本初のDirect Air Capture(DAC)スタートアップであるPlanet Savers株式会社が、国立研究開発法人のNEDOによる最新のGX事業に採択されました。このプロジェクトは、気候変動への取り組みを強化するための重要な一歩であり、最大5億円の助成が2年間にわたり計画されています。
新たな技術への挑戦
Planet Saversは、東京大学からスタートした企業で、「気候変動を食い止め、次世代に美しい地球を残す」という明確なミッションを掲げています。NEDOのGX事業に採択されたことにより、彼らはDAC技術を用いた空気中のCO2を回収・濃縮する新しいシステムの開発に乗り出します。具体的には、ゼオライトを利用した高効率・低コストのDACCU(Direct Air Capture and Carbon Utilization)システムのプロトタイプを目指しており、このシステムは500kgから1トンの日単位でCO2を処理できる初期モデルの開発を計画しています。
この取り組みによって、DAC技術の実用化に向けた新しい可能性が広がります。特に、量産機の導入を進めることで、CO2の濃縮コストを理論上は100ドル/t-CO2まで削減することが期待されています。これは、DAC技術が市場に受け入れられる上で非常に重要なポイントです。
GX事業の意義
NEDOのGX事業は、ディープテック分野をターゲットとし、実用化研究開発を通じて企業の成長をサポートします。Planet Saversは、今回の採択を受け、魅力的なプロジェクトとして広く注目されています。この技術が実用化されれば、気候変動への対策が一層強化されることになります。
人材募集の拡大
また、Planet Saversでは積極的に人材を募集しています。特に、事業開発リードやエンジニア、科学者などのポジションをオープンにし、気候変動問題の解決に向けた仲間を求めています。興味のある方は、公式サイトから応募が可能です。
企業情報
Planet Savers株式会社は、東京都渋谷区に本社を置き、DAC技術の実用化を目指して、革新的なCO2吸着材とそれに最適化された装置の開発に取り組んでいます。この技術は、CO2排出量ネットゼロの実現に寄与する可能性を秘めており、2050年に向けた重要なプロジェクトとなります。
企業の所在地や設立については以下の通りです:
- - 本社: 東京都渋谷区神宮前6-23-4桑野ビル2階
- - 文京オフィス: 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学南研究棟アントレプレナーラボ361
- - 代表者: 池上京
- - 設立: 2023年7月
- - URL: Planet Savers
日本のDACスタートアップの先駆者として、Planet Saversは持続可能な未来に向けた挑戦を続けています。これからの展開に注目が集まります。