札幌市オフィス市場の現状
三幸エステート株式会社が2025年9月度の札幌市オフィス賃貸状況を発表しました。このレポートでは、オフィスの空室率や現空面積、さらには募集賃料と募集面積に関する情報が詳しくまとめられています。特に、札幌市の空室率は前月から小幅に上昇し、3.45%となりました。これは新築ビルへの移転後に発生した二次空室や一部解約によるものです。しかし、周辺エリアから主要エリアへの移転も進んでおり、空室は徐々に減少しています。
空室率と潜在空室率の分析
空室率は前月比で0.08ポイントの上昇を見せましたが、これは特に新しいビルへ移転したテナントの影響です。南口エリアではオフィス需要が強く、内定および成約が進んでいることから、移転を希望する企業の動きが活発です。
潜在空室率は前月比で0.42ポイント上昇し、5.12%となりました。この値は、オフィスの需要と供給のバランスを考える上で重要な指標です。
募集賃料の動向
また、オフィスの募集賃料は前月比で4円の増加となり、現在の坪単価は12,967円となっています。この状況は、4ヶ月連続で賃料が上昇を続けていることを示しており、統計開始以来の最高値を更新しています。テナントは高まる賃料にもかかわらず、移転を検討する動きが多いことから、需要の強さが伺えます。
今後の展望
特に注目すべきは「ヒューリックスクエア札幌」の2期工事が竣工し、札幌駅前通地下歩行空間(チカホ)に直結したことです。この新しい複合ビルにはオフィス、ホテル、商業施設が含まれており、移転予定のテナントからの関心が高まっています。また、来年には「THE VILLAGE SAPPORO」が竣工予定で、こちらからのテナント誘致も期待されています。
まとめ
三幸エステートの調査によれば、札幌市内の大規模ビル市場は依然として活況を呈しています。空室率はほんの少しの上昇とはいえ、テナントの前向きな動きが注目される一方で、賃料も上昇し続けるという二つの側面があります。今後の札幌市のオフィス市場の展開に期待がかかります。
さらに、詳細なマーケットデータやレポートは三幸エステートの公式サイトにて確認できますので、興味のある方はぜひチェックしてください。
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企業情報
三幸エステート株式会社は、1977年に設立された企業で、オフィス戦略に関する総合的なサポートを提供しています。あらゆるテナントニーズに応じたサービスを行っています。