日本ウェルビーイング研究会議の設立
2026年3月20日、国際幸福デーのこの日、公益社団法人日本青年会議所(日本JC)と株式会社博報堂による共同プロジェクト「日本ウェルビーイング研究会議(Japan Well-being Research Council、略称JWC)」が始動します。このプロジェクトは、近年の少子高齢化や人手不足を背景に、企業が持続的に成功するためには、目に見えない資本を含む全体的な幸福の充実が必要であると考えられています。
プロジェクトの目的と意義
近年、日本企業では「人的資本経営」や「ウェルビーイング経営」の重要性が高まっていますが、特に99.7%を占める中小企業では、その導入が進んでいないのが実情です。この背景には、リソース不足や実践ノウハウの欠如があり、企業の持続的な成長を阻む要因となっています。このような中、本プロジェクトは「生活の幸福」を新たな成長資本として再定義し、日本の経済現場に実装することを目指しています。
研究領域とアプローチ
1. ダイバーシティ時代の新成長戦略
多様化が進む現代において、個々が大切にするパートナー(配偶者、親、友人など)との信頼関係が、企業の持続的成長の基盤となると考えています。これにより、結婚の有無に関わらず多様な家庭環境がビジネスの成果に寄与します。
2. 幸福を利益に変換する研究
本会議は、プライベートでの心理的安全性が業務にどのように影響するかを検証します。特に、従来の従業員満足度調査では捉えられなかった「パートナー」の役割に焦点を当て、経営者と社員、パートナー間のデータを結びつけた大規模な調査を行います。これにより、幸福がどのように企業業績につながるかを明らかにします。
3. 人的資本経営の向上
調査の結果をもとに、企業の目に見えない「基礎体力」を測定するための「ウェルビーイング成長指標(仮)」を開発し、全国の地域企業に実装します。これにより、人材定着や生産性向上に悩む企業に向けた具体的な成長ソリューションを提供します。
研究会議の成果
ウェルビーイング研究会議では、今後1年間の活動を通じて、「100年企業の処方箋」となるべく、以下のような成果を挙げることを目指します。
1. 良好な人間関係の可視化
2. 新たなウェルビーイング指標(仮称)の開発
3. 成功事例の収集と共有
さらに、プログラムは年間を通して進行し、各四半期ごとに中間報告を行う予定です。特に夏には実際の成功事例を集めたレポートを発行し、秋にはこれまでの分析を踏まえた結果を発表します。
プロジェクトのコメント
日本青年会議所の会頭である加藤大将氏は、家庭こそが社会において最も重要な基盤であるとし、本プロジェクトが個人と企業双方の幸せを実現する挑戦であると強調しています。また、博報堂の宮澤正憲氏も、企業が100年続くために必要なのは、生活者発想であると語っており、三者の視点を全体で捉えることが重要だと述べています。
終わりに
この新しいプロジェクトは、日本企業において変革を促す一歩となることが期待されており、全ての企業が持続的な成長を遂げるための指針が提供されることに注目が集まります。日本の経済が、個人の幸福を重視する新たな経営モデルへと進化していく様子を見守りたいと思います。