デジタルファッションアワードがもたらす新たな未来
昨今、デジタル技術の進化はファッション業界にも大きな影響を与えています。特に、3Dデザインツール「CLO」の導入により、多くの企業がデジタル資産を活用し始めました。しかし、実際にはその利用法が限られた形で止まっていることが多いのが現状です。この「デジタルファッションアワード」は、そんな現状を変えるべく始動しました。これを主導するのは、著名なデザイン会社GARDEとファッション専門学校の東京モード学園です。
「デジタルファッションアワード」の概要
このアワードでは、「Casual Party on Metaverse」というテーマのもと、約80点のデザイン画を学生から募集し、その中から10作品が選ばれます。選ばれた作品はCLOデータ化され、最終的に5つのデザインがEpic Gamesの人気ゲーム『フォートナイト』に実装される予定です。ここでの選考プロセスには、参加者による投票も組み込まれており、業界への敷居を低くし、参加者との接点を強化する狙いがあります。
エキスパートたちの知見を集めたパネルディスカッション
アワードに伴い、2025年10月21日に開催されるプログラムでは、ファッションのデジタル開発の現状や未来について、業界のエキスパートたちが集結し、さまざまな意見やアイデアが交わされるパネルディスカッションも予定されています。このセッションでは、3Dデータが如何にして収益を生む資産に変わるか、具体的な活用法や次の一歩を考えるためのヒントを得ることができるでしょう。
協業による新たな可能性
GARDEと東京モード学園は、それぞれが持つ強みを最大限に活かしながら、次世代のクリエイターを育成し、新たなビジネスモデルへの扉を開くことを目指しています。東京モード学園は、CLOを活用した実践的な教育を通じて生徒のスキル向上を図り、卒業後はアパレル業界のみならずデジタルやIT分野でものキャリアを築くことを視野に入れています。一方、GARDEのメタバース事業部は、リアルとデジタルが融合した新しい空間づくりを追求し続けています。
参加者にとっての価値
このイベントは、学生にとって企業との接点を持つ貴重な機会になるだけでなく、業界全体にとってもデジタル資産の新しい活用方法を探る場となります。ファッションDXの次のステージを共に考える場として、競争力の強化や市場の創造を目指す絶好の機会と言えるでしょう。
今回のアワードが成功を収めれば、メタバースにおけるファッションの新たな可能性がさらに広がっていくことが期待されます。業界関係者はもちろん、ファッションを愛するすべての人々にとっても、この動向から目が離せません。
詳細情報
- - 開催日時: 2025年10月21日(火)13:00〜15:00
- - 開催場所: 東京モード学園Aホール(アクセス: こちら)
- - 参加費: 無料
- - 参加申し込み: 申込フォームから行えます。定員に達し次第、受付は終了します。