鹿児島県鹿児島市にて、注目のプロジェクトが進行中です。就労継続支援B型を運営する株式会社EN WATER FARMSとBROTHER株式会社が共同で開発するメタバースプラットフォーム、名付けて「AGRIVERSE(アグリバース)」。このプラットフォームは、2025年の春に公にする予定で、農業と福祉の連携を通じて新しい可能性を探求しています。
AGRIVERSEの目的と特徴
AGRIVERSEの中心的な理念は「新たな可能性と個人の尊重」です。心身の障害を持つ利用者たちが、メタバース上で自らが育てた農作物を3DスキャンしてNFTとして展示・販売することで、自己表現の場を持ち、企業や他の利用者と広く交流することが可能になります。 これにより、大きな自信を育むことを目指します。
利用者はAGRIVERSEを通じて、農作物の収穫から販売までの過程を体験し、自分の成果を形にすることができます。このプロセスは、ただの経済活動にとどまらず、参加者自身の成長にも寄与するものです。さらに、BROTHERが取り組んでいる地域課題解決型プロジェクトにも、クリエイターとして参画する機会があるため、様々な経験を積むチャンスがあります。
プロジェクトの進行状況
現在、各種プロジェクトの立ち上げ準備が進められています。これらのプロジェクトは、ブロックチェーン技術を用い、取引情報の透明性を高め、信頼できる取引を実現することを目指しています。具体的には、NFTプロジェクト第一弾が2025年夏に予定されており、これにより地元の農産物のブランド化が期待されています。
豊かに広がるメタバースの中では、様々なイベントや展示が行われ、利用者同士の交流はもちろん、一般の人々とも積極的に関わることができる環境が整備される予定です。農福連携の枠を超え、地域資源を活かした地方創生の動きがさらに進むことが期待されます。
企業情報と今後の展望
EN WATER FARMSは、農業と福祉を融合させる取り組みで注目されています。「安心安全と共生協働」をモットーに、600坪の広大な水耕栽培設備で、自律的かつ積極的に農作業を行う利用者の姿が日々見られます。また、同社は小松菜などの農産物を生産し、地域の事業者と連携して商品開発も行っています。
一方、BROTHER株式会社は、メタバースとリアルの融合を推進しており、地域課題解決型の事業に力を入れています。この両社が手を組むことで、障害者の社会参加支援や地域の資源を利用した新たな取り組みが実現するでしょう。
お問い合わせ先
このプロジェクトに興味を持っている企業や各種事業所の方々は、BROTHER株式会社へ直接お問い合わせいただけます。詳細は公式ウェブサイトに記載されています。農業と福祉の新たな未来を体験したい方々にとって、AGRIVERSEは見逃せないプラットフォームになるでしょう。