ACCESS Europe GmbH(本社:ドイツ・オーバーハウゼン)とNetRange MMH GmbH(本社:ドイツ・ハンブルク)は、HbbTV2.0.4に対応した最新ブラウザ『NetFront™ Browser BE v3』と、NetRangeの『HbbTV App Store』を統合した新たなソリューションを発表しました。この革新的なソリューションにより、テレビメーカーはHbbTVサービスを迅速かつコスト効率よく展開できるようになります。また、このブラウザは先進のインタラクティブ機能と高い機能性を提供し、HbbTV準拠の最先端エンターテインメントを実現します。
HbbTVは、放送と通信を結びつけるハイブリッド規格で、主に欧州を中心に導入されていますが、中東やアジア太平洋地域でも導入が進んでいます。ACCESSとNetRangeの新しいブラウザは、MediaTek製チップセットを使ったKTCやTCL MOKA、HiSilicon製チップセットを利用した改良されたAndroidオープンソースプロジェクト(AOSP)のテレビをはじめ、多くのデバイスメーカーにサポートされています。
ACCESS EuropeのCEO、青野政博氏は、
『私たちは視聴体験を向上させる革新的なソリューションを提供することで、HbbTV規格の発展に貢献していきます。この新しい統合ソリューションを通じて、テレビメーカーは急増するHbbTV対応テレビへの需要に応えていけるでしょう。独自のインテグレーションと優れたテスト機能、コスト効率も実現できます』と述べています。
ACCESSとNetRangeによる新しいHbbTVソリューションは、数々のメリットを提供します。最初に重要なのは、最新のHbbTV技術を採用し、すべての新機能に対応可能という点です。さらに、Ligadaテストスイートを使った堅牢なテストフレームワークも提案。これにより、テレビやデバイスメーカーは、HbbTVの最新バージョンと要件へ常に対応し続けることができます。
この統合ソリューションにより、ODMやテレビブランドは、複数のベンダーと協力する手間を省き、一元的に管理することが可能です。これは市場投入の迅速化にもつながります。また、ACCESSとNetRangeの提携によって、HbbTVチャンネルの提供は簡素化され、テストやデバッグも共同で行われるため、効率が大幅に向上します。
最後に、コスト面では、ACCESSが提供するバンドルソリューションにより、複数のサービスプロバイダーと個別に契約するよりエコノミーです。このような取り組みの中、ACCESSはHbbTVエコシステムに対する革新を続け、相互運用性やユーザーエクスペリエンス(UX)の新たな標準を打ち立てようとしています。ACCESSとNetRangeのコラボレーションは、スマートテレビ技術の大きな前進を示し、ユーザーに優れた体験を提供します。
■ACCESSについて
株式会社ACCESS(東証プライム:4813)は、1984年に設立され、独立系ソフトウェア企業として、通信、家電、自動車、放送、出版、エネルギーインフラなど様々な分野向けにITソリューションを展開しています。モバイルとネットワークソフトウェアに特化し、良質なサービスを誇ります。アジア、米国、ヨーロッパでの国際展開にも注力しており、最新技術の開発に取り組んでいます。
■NetRangeについて
ACCESSの連結子会社であるNetRangeは、スマートテレビやセットトップボックス向けにホワイトレーベル型のアプリストアを運営しており、業界のリーダーとして各社にソリューションを提供しています。全世界で300社以上のパートナーに採用され、フル機能を持つ『NetRange Smart TV App Store』には、VODストアや生中継など様々なコンテンツが揃っています。このように、NetRangeはテレビ業界においても重要な役割を果たしています。