昭和レトロな魅力を再現するウテナモイスチャーの広告戦略
株式会社ウテナが展開する自然派スキンケア「ウテナ モイスチャー」が、昭和のアイドル雑誌を模した新しい広告キャンペーンを始めます。12月1日から、東京のJR山手線と京王線、そして大阪の地下鉄の一部駅にて展開されるこの広告は、昭和の時代を彷彿とさせるレトロなデザインで、多くの広告スポットに掲載される予定です。この取り組みは、歴史のあるブランドが若い世代に再認識されることを目指しており、あえて古い広告スタイルを取り入れることで、新たな魅力を見せつけています。
昭和から続くブランドの挑戦
「ウテナ モイスチャー」は、1983年に発売され、42年間にわたり愛され続けているスキンケアブランドです。主な愛用者は60~70代の方々ですが、ブランドが広く知られる機会が少ないという点が課題でした。このままでは存続の危機が脅かされるとの危機感から、昭和のブランドであることを逆手に取り、あえてレトロな広告展開を行うことを決定しました。これによって、過去の良さを活かしつつ、新しい顧客層を引き寄せることを狙っています。
最新技術を駆使したアプローチ
今回の広告では、AI技術を活用してモデルの髪型やメイク、表情を昭和風に加工しました。「うるおい、バッチグー」というフレーズやデザインも昭和テイストに仕上げており、懐かしさと新しさを兼ね備えた内容となっています。広告は2023年12月1日から14日まで、東京の28駅で掲示され、その後、大阪地下鉄の梅田駅、心斎橋駅、なんば駅などでも展開されます。これにより、広大な駅の利用者に革新的なスタイルを届けることが期待されています。
SNSキャンペーンでユーザーの声を集める
さらに、ウテナはSNSを通じて「ウテナ モイスチャーのバッチグーだと思うところ」というテーマのキャンペーンを実施中です。公式アカウントをフォローし、専用の投稿にコメントをして応募する形式で、抽選で100名にウテナ モイスチャー4点セットがプレゼントされます。このキャンペーンを通じて、多くのユーザーの声を集め、商品への理解を深めてもらうことを狙っています。
2024年への意気込み
ウテナ モイスチャーは2024年には「絶滅危惧化粧品」というキャッチフレーズでのプロモーションを予定しています。この試みには3500件以上の応援メッセージが寄せられ、多くの人々からの期待が寄せられています。ウテナは、健康的な美しさを求める現代の消費者に向けて、今後も革新を追求し続ける考えです。
まとめ
昭和から続く「ウテナ モイスチャー」が昭和レトロな広告戦略を通じて、若い世代へのアプローチを強化しています。AI技術を駆使し、懐かしさと新しさを融合させたこのキャンペーンは、単なる広告を超えて、ユーザーとの対話を生む重要なチャレンジであると言えるでしょう。今後、ブランドがどのように進化していくのか、ますます注目が集まります。